続伸スタート、変異型への警戒感後退

【寄り付き概況】

8日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比337円29銭高の2万8792円89銭。
 
前日の欧米株市場は全面高となり、前日のアジア株市場も含め世界同時株高の様相となった。米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅続伸、新型コロナウイルスのオミクロン型の感染拡大に対する過度な懸念が後退し、景気敏感株やハイテク株など幅広くリスクを取る動きが続いた。NYダウは一時600ドル近く株価水準を切り上げ、直近2営業日で1000ドルを上回る上昇をみせており、東京株式市場もこれに追随する格好となっている。買い一巡後は目先筋の利益確定売りや戻り売りも想定され、アジア株市場や米株価指数先物の動きなどを横目に上げ足が鈍る可能性もあるだろう。
 
内閣府が取引開始前に発表した7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除く実質で前期比0.9%減、年率換算では3.6%減と速報値(それぞれ0.8%減、3.0%減)から下方修正された。相場への影響は限定的だ。
 
業種別では、オリエンタルランド(OLC)、リクルートHDなどのサービス株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が上昇。ソニーG、キーエンスなどの電機株や郵船、商船三井などの海運株も高い。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、第一生命HD、東京海上などの保険株も堅調。武田薬、中外薬などの医薬品株も上げている。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次