14日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前日比136円34銭安の2万8504円15銭だった。
前日の欧州株が総じて軟調だったことや米国株市場でNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が揃って下落したことを受け、リスク回避の売りが優勢となった。新型コロナウイルスの変異型である「オミクロン型」の感染拡大が止まらず、改めて経済活動への影響を懸念する動きが優勢となった。英国でオミクロン型の感染者が初めて死亡したことを受け、改めて感染拡大への警戒感が広がった。
市場では「国内では新型コロナの感染者数が極めて少ない状況が続くなか、オミクロン型の日本株への影響度合いを測りかねる国内投資家も多く、様子見姿勢を強めた側面もありそうだ」との指摘があった。
半導体関連をはじめ値がさの主力輸出株に売りがかさみ、日経平均の指数を下押しした。
途中下げ渋る場面もあった、主力銘柄に押し目買いが入って、上昇に転じる場面があった。
14日から開かれるFOMCの決定内容やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見での発言次第では、株式相場が上昇するのではないかとの見方もあり、下値では押し目買いが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに上昇した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆654億円、売買高は4億4488万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1334と、全体の約6割を占めた。値上がりは735、変わらずは111銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は空運業、陸運業、鉱業などが下落。上昇は保険業、医薬品、輸送用機器など。
個別では、売買代金トップのレーザーテックが1000円を超える下落となったほか、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連が安い。日立製作所が軟調、ファーストリテイリング、ファナックも下落した。ANAHD、メドピア、gumiなどが大幅安だった。。
半面、三井ハイテックが買い優勢、トヨタ自動車もしっかり。村田製作所が上昇したほか、東京海上ホールディングスも値を上げた。Hameeが急騰、シンシアも値を飛ばした。井筒屋、日本ハウスホールディングスが買われた。第一三共、塩野義も高かった。
東証2部株価指数は前日比55.94ポイント安の7442.23ポイントと反落した。
出来高は2億0605万株。値上がり銘柄数は91、値下がり銘柄数は291となった。
個別では、三井金属エンジニアリング、コーアツ工業、アゼアス、リスクモンスター、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートなど17銘柄が年初来安値を更新。アートスパークホールディングス、リミックスポイント、理研コランダム、バイク王&カンパニー、ウェルス・マネジメントが売られた。
一方、さくらケーシーエス、東京ソワールが一時ストップ高と値を飛ばした。日本伸銅、中西製作所、日本パワーファスニングなど4銘柄は年初来高値を更新。光陽社、フレンドリー、栗林商船、天昇電気工業、宇野澤組鐵工所が買われた。
