FOMC結果を受けた市場反応が注目

15日の日経平均株価は小反発し、2万8459円(前日比27円高)。
朝方は、米利上げ前倒しへの警戒感から、14日の米国株式が下落した流れを受け、安く寄り付いた。いったん上げに転じた後に伸び悩み、日本時間午前11時発表の中国11月小売売上高が市場予想を下回ったことが重しとなり、再度下げに転じる場面もあった。後場入り後は持ち直したが、大引けにかけては小高い水準で推移した。FOMCを控え、様子見気分となった。
 
 
あす16日の日経平均株価は、現地15日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果を受けた市場反応が注目される。
「無難に通過すれば、年末高につながる可能性」が指摘される。今回のFOMCではテーパリング(量的金融緩和縮小)の加速が見込まれている。焦点となるドットチャート(政策金利予想)では、22年中に2回の利上げが行われることを織り込んでおり、大きな波乱は起きないとの見方。ただ、実際に利上げ時期が前倒しされれば、不安心理が高まらないとも言い切れないだろう。
 
日経平均に関しては、上に振れた場合、25日線(2万8868円、15日時点)を超えてくれば楽観ムードが強まりやすい。下に振れた場合は、2万8000円までで止まるかが注目される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
29555.28  ボリンジャー:+1σ(25日)
29076.96  75日移動平均線
29044.70  均衡表雲上限(日足)
28960.08  13週移動平均線
28882.58  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28868.16  25日移動平均線
28861.26  200日移動平均線
28774.77  均衡表転換線(週足)
28774.77  均衡表基準線(日足)
28675.66  26週移動平均線
28612.39  均衡表雲上限(週足)
28592.79  6日移動平均線
 
28459.72  ★日経平均株価15日終値
 
28311.78  ボリンジャー:-1σ(13週)
28248.45  均衡表転換線(日足)
28181.03  ボリンジャー:-1σ(25日)
27753.37   新値三本足陰転値
27747.88  ボリンジャー:-1σ(26週)
27663.47  ボリンジャー:-2σ(13週)
27493.91  ボリンジャー:-2σ(25日)
27015.17  ボリンジャー:-3σ(13週)
26820.11  ボリンジャー:-2σ(26週)
26806.78  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
 
ローソク足は5営業日ぶりに陽線を引き、売り一服の形状。高値と安値はともに前日レンジ内に収まり、短期的な方向感が定まらなかった。
一目均衡表では基準線が12月3日を、転換線が9日をそれぞれ起点として本日まで横ばいで推移し、目先のもみ合い継続を示唆している。ただ、下向きの5日移動平均線を上回る場面がなかったほか、株価上方では下向きの25日線が200日線の6.90円上まで接近してデッドクロス形成を窺っており、大勢では調整トレンド延長リスクへの警戒が必要といえそうだ。
 

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