目先上昇一服か

週明けの日経平均株価は大幅に6日続伸。終値は前週末比531円高の2万9659円で、今年4月以来、約5カ月ぶりの高値水準まで買い進まれた。
東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスは連日で年初来高値を更新している。前週末の米国株は軟調だったが出遅れ顕著な日本株はおかまいなしに本日も水準訂正を実行中。菅首相退陣で停滞していた国内の政策論争が活発化していることも上げに拍車をかけている。まずは3万円というのが市場コンセンサスとなっているようだ。
 
 
あす7日の日経平均株価は、目先上昇一服か
6日のニューヨーク株式相場は、レーバーデーにより休場。
6日の日経平均株価は6連騰で、2万9659円(前週末比531円高)引けとなり、6日間で2000円超上昇しており、いったんクールダウンの動きが出てくるかもしれないが、仮に大きめの下げになったとしても、健全な調整と受け止められるだろう。
前週末に菅義偉首相が退陣を表明し、次期政権の経済政策への期待感が連日の相場上昇につながったが、この要因は引き続き支えとして意識される2000円超の大幅上昇を演じたことで、利益確定売りや戻り売りへの警戒感もあるが、「下がれば、乗り遅れた投資家の買いが入るとみられる」との見方も出ている。
 
需給面では、今週末の株価指数先物・オプション9月限のSQ(特別清算指数)算出に絡み、先物買いが強まったとの読みもあり、先物買いへの思惑が尾を引く可能性もある。むろん、新型コロナウイルス問題は依然として不透明ながら、東京では新規感染者数にピークアウト感があり、ワクチン接種率も着実に上昇していることで、先行きの経済活動の正常化をにらむ動きも指摘されている。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
31123.66  ボリンジャー:+3σ(26週)
30563.40  ボリンジャー:+3σ(13週)
30309.82  ボリンジャー:+2σ(26週)
29781.45  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
29659.89  ★日経平均株価6日終値
 
29545.82  ボリンジャー:+3σ(25日)
29495.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
28999.50  ボリンジャー:+1σ(13週)
28994.95  ボリンジャー:+2σ(25日)
28719.91  均衡表基準線(週足)
28682.13  26週移動平均線
28610.23  6日移動平均線
28593.14  均衡表転換線(日足)
28451.02   新値三本足陰転値
28444.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
28376.67  均衡表雲上限(日足)
28343.15  200日移動平均線
28333.22  75日移動平均線
 
 
ローソク足はマドを空けて上昇して5本連続陽線で終了。株価下では5日移動平均線が急角度で上昇したほか25日線も上昇ピッチを速め、強い買い圧力の継続を示唆している、一方、6日合計の上げ幅は2018.75円と大きく、終値と25日線との上方乖離率が6.33%、RSI(14日ベース)が81.07%と過熱圏入りの目安となる5%、80%ラインをそれぞれ突破し、短期的な反動安リスクの増大を窺わせている。
 
 
 

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