週明けの日経平均株価は小反落。終値は前週末比8円安の3万240円だった。
前週末の米国株の動きを受けて序盤から買いが先行。9月中間期末の配当権利取りの買いや、自民総裁選に絡む政策期待の買いも入って一時は160円高まで買い進まれた。
しかし、買い一巡後は次第に様子見気分が広がり株価は失速。終盤には小幅ながらもマイナス圏に落ちる状況に。国内の新型コロナの新規感染者数が減っており下値不安はないものの、短期急騰した反動圧はまだ残っているようだ。
明日28日の日経平均株価は、底堅い展開か。
9月末の配当・株主優待の権利付き最終日で、権利取りの買いが続くとみられるほか、大引けにかけては指数連動型ファンドによる配当金再投資に絡む先物買いも予想され、需給面でのサポートが期待される。ただ、駆け込み買いよりも利益確定売りの方が強めに出てくるかもしれないので注意したい。
政府は緊急事態宣言を30日の期限をもって全面解除する方針で、28日に正式決定する見通しにあり、経済正常化への期待感も引き続き支えとして意識されるだろう。
一方、中国不動産大手、中国恒大集団の債務不安はいったん後退したものの、デフォルト(債務不履行)懸念は依然として払しょくされていない。さらには、中国不動産開発大手の融創中国が地元で手掛けたプロジェクトの販売が急激に落ち込み、資金繰りに支障を来し始めているとの報道もあり、中国関連ニュースへの警戒は怠れない。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
32364.89 ボリンジャー:+3σ(13週)
31685.69 ボリンジャー:+3σ(26週)
31586.94 ボリンジャー:+2σ(25日)
31108.02 ボリンジャー:+2σ(13週)
30721.53 ボリンジャー:+2σ(26週)
30670.10 新値三本足陽転値
30391.81 ボリンジャー:+1σ(25日)
30240.06 ★日経平均株価27日終値
30184.83 均衡表転換線(日足)
30131.90 6日移動平均線
29851.14 ボリンジャー:+1σ(13週)
29757.37 ボリンジャー:+1σ(26週)
29196.68 25日移動平均線
28875.30 均衡表転換線(週足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28875.30 均衡表基準線(日足)
28793.21 26週移動平均線
28614.77 200日移動平均線
28594.46 75日移動平均線
28594.27 13週移動平均線
ローソク足は胴体部分の短い小陰線で終了したが、ザラ場高値と安値はいずれも先週末水準を上回り、膠着感が強いながらも底堅さを印象付けた。
25日移動平均線との上方乖離率は3.57%と5%ラインを下回っているが、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は146.34%(先週末は141.50%)と買われ過ぎラインの130%を超えてさらに上昇し、過熱感が一段と強まった点に留意が必要となろう
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