続落スタート、成長株の一部に売り

【寄り付き概況】

日経平均株価は前日比97円68銭安の3万0142円38銭と続落して始まった。
 
前日の欧州株市場が総じて堅調だったほか、米国株市場でもNYダウが4日続伸と上昇基調が続いていることで、東京株式市場もリスク選好の流れにあるが足もとは利食い優勢となっている。
米国株市場では景気敏感株が買われた一方、米10年債利回りの上昇を背景にハイテク系銘柄に売られるものも目立った。割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が売られた。東京株式市場でも成長株の一角が下げ、指数を押し下げている。
 
ただ、ナスダック総合指数は続落となったが、外国為替市場では円安が進行していることで輸出セクターには追い風となっている。あすに自民党総裁選の投開票を控えており、次期首相のもとでの経済対策などへの期待感があるほか、きょうは実質月内最終商い日で、配当権利取り狙いの駆け込み買いなどが株価の下支え材料となるだろう。
 
 
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=110円台の後半(27日は1ドル=110円77-78銭)、1ユーロ=129円台の後半(同129円54-58銭)で取引されている。
 
業種別では、郵船、商船三井などの海運株や、オリンパス、HOYAなどの精密機器株が下落。大日印、任天堂などのその他製品株や、武田薬、中外薬などの医薬品株も安い。
キリンHD 、JTなどの食料品株も下げている。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次