一進一退の展開か

 
10月最初の取引となる本日の日経平均株価は5日続落。終値は前日比で681円安の2万8771円だった。外部環境の悪化からリスクオフ流れが強まり、その結果、週間の下げ幅が1477円安と2020年3月30日~4月3日以来約1年半ぶりの値下がりを記録するなど、連日低調な商いが続いている。
今週の日経平均終値は2万8771円で、前週末比1477円安だった。
 
昨日の米国市場は米国の債務上限問題やサプライチェーンの混乱が圧迫要因となりダウ平均は大幅反落した。新型コロナ変異株の感染拡大による物品供給網の混乱が今後の経済を下押しするとの見方が強まっている。折からのインフレ懸念もあって幅広い銘柄に売りが出てしまった。連邦債務上限問題を巡る与野党協議の難航も相場の重しに。恐怖指数(VIX)は一段と上昇して相場が不安定化している様子がうかがえる。
 
日経平均株価は一気に75日線水準まで下落してきた。8月下旬からの上昇で警戒されていた過熱感は後退している。センチメントは悪化したものの、調整一巡感も意識されやすく、4日の岸田内閣発足によって、改めて政策期待が高まる可能性からの押し目買い意欲が高まる展開を見極めたいところであろう。
 
来週は一進一退の展開か、
週末10日に国内では安川電機の決算発表が予定されており、米国では9月の雇用統計が発表される。基本的にはこれらを前に動きづらい地合いが続くと予想する。日本株、米国株ともに直近の下落で値ごろ感は出てきているが、今週、米国株が長期金利の上昇を材料に売られた場面が多かったことから、雇用指標の発表を前にしては押し目買いも慎重になると思われる。
ノーベル賞関連の発表が多くあるのと、小売の決算がいくつか出てくることから、材料のあるものを中心に個別重視の様相が強まりそう。指数は振れ幅の大きい状況は続くかもしれないが、待ちの姿勢の中では、方向感は出にくいだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
30576.19  ボリンジャー:+2σ(26週)
30465.32  ボリンジャー:+1σ(25日)
29740.14  6日移動平均線
29656.45  ボリンジャー:+1σ(26週)
29647.90  ボリンジャー:+1σ(13週)
29639.40  新値三本足陽転値
29611.36  均衡表転換線(日足)
29516.19  25日移動平均線
29138.51  均衡表基準線(日足)
28875.30  均衡表転換線(週足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
 
28771.07  ★日経平均株価1日終値
 
28736.71  26週移動平均線
28669.98  200日移動平均線
28624.07  75日移動平均線
28567.06  ボリンジャー:-1σ(25日)
28481.27  13週移動平均線
28217.83  均衡表雲上限(日足)
28171.52  均衡表雲上限(週足)
27816.98  ボリンジャー:-1σ(26週)
27617.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
27564.86  均衡表雲下限(日足)
 

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