6日の日経平均株価は8日続落。終値は前日比293円安の2万7528円で8月23日以来の安値となった。前日の米国株の反発で序盤は380円近く上げていたが、時間外取引の米国株が金利上昇を嫌気して値下がりしたことをきっかけにマイナスへ転じてしまった。世界的なエネルギー価格の上昇は国内にも波及しており、インフレを警戒する動きはしばらく続きそうな雰囲気だ。ただ、売り物は先物に集中しており、東証1部では値上がり銘柄の方が多いのが実情だった。
週末にオプションSQを控えていることもあり、合成ポジションのヘッジ対応の動きなどから、波乱含みの展開だった。
きょうは日経平均が1.1%安となったのに対して、TOPIXが0.3%安。東証1部の値上がり・値下がりは均衡しており、実体をより正確に映しているのはTOPIXだろう。そのTOPIXはきょうの安値(1927p)ときのうの安値(1928p、10/5)が非常に近い。1920~1930p辺りで下げ止まることができるかが注目されるだろう。
あす7日の日経平均株価は目先底接近が意識されそうだ。
6日の日経平均株価は大幅に8営業日続落し、2万7528円(前日比293円安)引けとなった。不安心理は尾を引き、きのうに続き取引時間中には心理的なフシ目となる2万7500円を割り込んだが、終値では同ラインを死守し、下値では押し目買いが入った。2009年7月の9営業日続落以来約12年ぶりの連続安となったこともあり、早晩下げにブレーキが掛かるとみられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
28771.07 新値三本足陽転値
28688.75 200日移動平均線
28650.59 26週移動平均線
28628.36 ボリンジャー:-1σ(25日)
28593.98 6日移動平均線
28569.42 75日移動平均線
28449.62 13週移動平均線
28217.83 均衡表雲上限(日足)
28171.52 均衡表雲上限(週足)
27726.63 ボリンジャー:-1σ(26週)
27715.61 ボリンジャー:-2σ(25日)
27528.87 ★日経平均株価6日終値
27527.74 均衡表雲下限(日足)
27263.33 ボリンジャー:-1σ(13週)
26802.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
26802.67 ボリンジャー:-2σ(26週)
26077.04 ボリンジャー:-2σ(13週)
25878.71 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は6本連続の陰線で終了した。一目均衡表では遅行線が弱気シグナル発生を開始し、基準線とその下を走る転換線はともに下向きで下落トレンド継続を示唆。本日終値は雲下限の1.13円上にあって三役逆転の完成に肉薄している。RSI(14日ベース)は16.68%と20%ラインを下回り、25日移動平均線とのマイナス乖離率は6.81%と売られ過ぎ圏にある。
ただ、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)はほぼ中立圏中央の100.30%にあって底値到達には遠く、下値拡張リスクを残している点に留意したい。
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