反発、主力株に買い戻しで一時2万8000円上回る 

7日の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比461円45銭高の2万7990円32銭だった。このところの株売りの材料となっていた米長期金利の上昇や原油高が一服し、日本株に買い戻しの動きが広がった。7日の香港株が高く始まると、上げ幅を広げる展開となり、2万8000円を上回る場面があった。
 
前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って上昇したことを受け、リスクオフの巻き戻しが入り主力株をはじめ幅広く買われる展開となった。
米債務上限問題に対する過度な不安が後退したことや、原油市況の上昇が一服したことが市場のセンチメント改善につながった。これまで売り込まれていた半導体関連株や海運株などが急速に買い戻され全体相場を押し上げる形となった。ただ、日経平均は先物主導の上昇でやや偏った買われ方をしており、TOPIXの上昇率とは開きがあった。
 
午前の日経平均の上昇率は1.68%と、東証株価指数(TOPIX)の0.77%を大きく上回った。日経平均先物主導で、相場が上昇した面も強く、ファストリや東エレクなどの指数寄与度の高い銘柄の上げが目立った。
 
JPX日経インデックス400とTOPIXも反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5453億円、売買高は7億1249万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1396、値下がりは683、変わらずは104銘柄だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は海運業、情報・通信業、機械などが上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業など。
 
個別では、売買代金トップの日本郵船が高く、川崎汽船、商船三井など他の海運株への買いも目立つ。東京エレクトロンが大きく買われ、キーエンス、ソフトバンクグループ、ダイキン、ファナックも高い。カワタは前日に続き一時ストップ高に買われる。セレスなども値を飛ばした。
 
半面、原油高一服を受けてINPEXや出光興産など原油関連株の下げがきつかった。前日に新薬候補の治験中断を発表した武田は連日で年初来安値を更新した。イオン、セブン&アイも安い。東京電力ホールディングス、JR東日本なども冴えない。三井松島ホールディングスが急反落、石油資源開発も大幅安となっている。
 
東証2部株価指数は前日比54.46ポイント高の7634.38ポイントと続伸した。
出来高は9791万株。値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は114となった。
 
個別では、ニッチツがストップ高。スーパーバッグ、青山財産ネットワークスは年初来高値を更新。理経、アートスパークホールディングス、神島化学工業、玉井商船、ソマールが買われた。
 
一方、朝日印刷、ラオックスが年初来安値を更新。京進、東京ソワール、東亜石油、浅香工業、木村工機が売られた。

 

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