【寄り付き概況】
5日午前の東京株式市場は、前日のNYダウ工業株30種平均の下落などを嫌気した向きの売りが先行、日経平均株価は前日比57円41銭安の2万7526円67銭と、3日続落して始まった。もっとも、好業績株を中心とした買い意欲も根強く、日経平均は寄り付き直後にプラス圏に切り返した。
主力株中心に買い手控えムードの強い地合いが続いている。前日の米国株市場では新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大の影響が警戒されNYダウが300ドルあまりの下げをみせた。ADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったことが景気敏感株などに売りを誘う展開となったが、東京株式市場でも国内での新型コロナ感染者数の増加が顕著となっており、経済活動に与える影響が警戒されている。中国政府の規制強化の動きも懸念材料で取引時間中はアジア株の動向などにも左右されそうだ。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=109円台の半ば(4日は1ドル=109円10-12銭)、1ユーロ=129円台の半ば(同129円58-62銭)で取引されている。
