上値の重い展開か

 
5日の日経平均は3日ぶりに反発。終値は前日比144円高の2万7728円だった。
寄り付きは前日の米株安を受けてマイナスのスタートとなったが、その後は好業績銘柄中心に押し目買いが入りすぐに指数もプラス圏へ浮上。足元の日経平均の予想PERは13.3倍まで低下しており、直近の株安で多少なりとも値頃感が働いているようである。
最近の値動きからすると2万7500円近辺で買い支えられており、買い方が打診的な買いを入れる目安のゾーンとなっている。
 
6日の東京株式市場は三連休となるため、日経平均株価は、基本的には上値は重いと予想する。週末要因や現地6日には米7月雇用統計の発表を控えることもあり、模様眺めムードが広がりそうだ。
4日に発表された7月ADP雇用統計は、季節調整済みの非農業部門雇用者数が前月比33万人増と、市場予想平均の同68万3000人増を大幅に下回った。両指標の連動性は強くないものの、労働者の動向を計る先行指標がさえない結果となったこともあり、取引終了にかけ、ポジション調整の動きが強まることも想定される。
 
また、4-6期の決算企業を中心に500超の企業が決算発表を予定していることから、個別株物色が一層強まることも想定される。
きょうも海運株が相場の主役となったが、ここだけは他のセクターと違って好材料があれば素直に反応し、その賞味期限も長い。
また、鉄鋼株なども5月に高値をつけた後の調整が一巡し、再び騰勢を強めつつある。商社なども8月に入って動きが良くなっている。目先はこれらバリュー系セクターが選好されやすくなるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
 
28586.44  75日移動平均線
28567.56  均衡表雲下限(日足)
28553.29  ボリンジャー:+1σ(25日)
28376.67  均衡表転換線(週足)
28366.05  13週移動平均線
28153.76  ボリンジャー:-1σ(26週)
28147.51  新値三本足陽転値
28135.74  均衡表基準線(日足)
28076.07  25日移動平均線
27906.37  200日移動平均線
27749.07  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
27728.12  ★日経平均株価5日終値
 
27654.48  均衡表転換線(日足)
27633.51  6日移動平均線
27598.85  ボリンジャー:-1σ(25日)
27410.99  ボリンジャー:-2σ(26週)
27132.09  ボリンジャー:-2σ(13週)
27121.63  ボリンジャー:-2σ(25日)
27064.37  均衡表雲上限(週足)
26668.21  ボリンジャー:-3σ(26週)
26644.41  ボリンジャー:-3σ(25日)
26515.11  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
終値は5日線上に復帰し、ザラ場高値と安値は昨日水準を上回った。ローソク足は下ヒゲのない陽の寄り付き坊主を示現し、昨日まで3日連続の27490円付近でのザラ場安値形成と合わせて下値固めがさらに進んだ。
ただ、5日線や25日線、一目均衡表の基準線が依然として下降しており、短中期下落トレンド脱出を確信しにくい形状となっている。
 
 

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