16円高と小幅上昇、売り買い交錯で上値重い

 
6日午前の日経平均株価は小幅続伸し、前引けは前日比16円12銭高の2万7744円24銭だった。前日の米国株式相場の上昇や国内企業の好決算銘柄への買いが支えとなって上げ幅は一時100円を超えた。ただ悪化の一途をたどる新型コロナウイルスの感染状況が重荷で、日経平均は下げる場面もあった。
下値は限定的で、5日の米国株高を支えに株価指数先物に断続的な買いが入り、前場の早い段階で2万7888円87銭(同160円75銭高)まで切り返した。再度マイナス圏入りする場面もあったが、売り進む動きにはつながらず、その後は底堅く推移した。
 
 
市場では企業業績が改善しても相場が積極的に上値を追う展開は描きにくいとの見方も出ている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落した。

東証1部の出来高は5億1111万株、売買代金は1兆3024億円。騰落銘柄数は値上がり1001銘柄、値下がり1031銘柄、変わらず151銘柄。
 
 


業種別株価指数(33業種)は、精密機器、鉱業、パルプ・紙などが上昇。一方、下落は、その他製品、倉庫・運輸関連業、ゴム製品など。
 
個別銘柄では、ソニーグループや資生堂、太陽誘電が高く、キーエンスや塩野義製薬が値を上げた。スクウェア・エニックス・ホールディングスやマネーフォワードが急伸した。
 
半面、日本郵船や商船三井、川崎汽船が売られ、任天堂が急落。レーザーテックやトヨタ自動車、SUMCOが値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比5.87ポイント高の7593.53ポイントと4日ぶり反発した。
出来高は1億0578万株。値上がり銘柄数は151、値下がり銘柄数は199となった。
 
個別ではユニバンスがストップ高。玉井商船は一時ストップ高と値を飛ばした。東邦化学工業、サンユウ、マルゼン、三谷商事など5銘柄は年初来高値を更新。大黒屋ホールディングス、松尾電機、ヴィスコ・テクノロジーズ、東京ソワール、栗林商船が買われた。
 
一方、技研ホールディングス、高田工業所、フルスピード、クシム、YE DIGITALなど24銘柄が年初来安値を更新。ゼロ、大丸エナウィン、リード、パレモ・ホールディングス、ゼットが売られた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次