今週は堅調となった。8月相場に突入したが、日経平均は7月最終日に大きく下げた反動で、週初から500円近い上昇だった。
ただ、週末に米雇用統計や三連休を控える中、その後は一進一退となった。決算では海運株には非常に強い動きが見られた一方、他では大幅増益や上方修正を発表しても売られる銘柄が多く、強弱感が交錯した。東京都で新型コロナウイルスの新規感染者数の増加傾向が続いたことも、上値を押さえる材料となった。結局、月曜に大きく上げた分をそのまま維持する格好で、週間でも上昇した。
日経平均は週間では約536円の上昇となり、週足では6週ぶりに陽線を形成した。
来週は上値の重い展開か。
月曜が休場で、連休明けとなる10日は海外市場の動向に大きく左右されるだろう。基本的には決算発表銘柄を中心に、個別重視の地合いが続くだろう。
「業績相場」への移行が期待される。企業収益の着実な回復を材料視する買いが下値を支えつつある。
10日のソフトバンクGが中でも注目されるが、内需系を中心に主力どころの決算が多く控えている。ただ、金曜13日で決算が概ね出そろうこと、翌週はお盆で市場参加者の減少が予想されることから、先の夏枯れが意識される。コロナ関連のネガティブなニュースには神経質となりやすい。指数の水準は大きく変化しないとみるものの、高くなれば売りに押される流れが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
28950.17 ボリンジャー:+2σ(25日)
28900.08 26週移動平均線
28596.52 均衡表雲上限(日足)
28562.13 75日移動平均線
28561.69 均衡表雲下限(日足)
28493.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
28376.67 均衡表転換線(週足)
28373.13 13週移動平均線
28162.67 ボリンジャー:-1σ(26週)
28147.51 新値三本足陽転値
28135.74 均衡表基準線(日足)
28037.21 25日移動平均線
27927.46 200日移動平均線
27820.04 ★日経平均株価6日終値
27763.01 ボリンジャー:-1σ(13週)
27654.36 均衡表転換線(日足)
27639.78 6日移動平均線
27580.73 ボリンジャー:-1σ(25日)
27425.26 ボリンジャー:-2σ(26週)
27152.89 ボリンジャー:-2σ(13週)
27124.25 ボリンジャー:-2σ(25日)
27064.37 均衡表雲上限(週足)
終値は上向きに転じた5日線を上回ったほか、ザラ場高値はパラボリック陽転値(本日27862.29円)を上回り、反転開始の接近を示唆している。ローソク足は日足で2本連続陽線を引き、週足では6週ぶりの陽線となり、こちらも弱気地合い脱出を示唆している。一目均衡表では三役逆転下の売り手優勢の形状だが、7月30日安値から下値は切り上がっており、来週はパラボリック陽転を合図に値戻しが本格化する展開が期待できよう。
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