続伸、米株高を受け2万8000円台乗せ

11日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比181円13銭高の2万8069円28銭だった。
前日の米国市場でNYダウ工業株30種平均の最高値更新や、大規模なインフラ投資への期待感から景気敏感業種が上昇したため、東京市場でも素材関連株などに買いが入った。予想を上回る好業績を発表した銘柄も個別に値を上げ、相場を下支えした。
 
国内企業の好決算銘柄の物色が指数を押し上げ、上げ幅は一時200円を超えた。一方で上値では売りも出やすく、日経平均は心理的な節目の2万8000円を割る場面もあった。
 
市場からは「日経平均は2万8000円台に乗せくると上値が重くなる。米インフラ投資法案はある程度織り込んでおり、米国では決算を終えれば好材料出尽くしとなろう。
国内決算についても同様だ。今後は米国でのテーパリング(量的緩和縮小)思惑や、日本での新型コロナ感染拡大、内閣支持率の低下といった懸念要因がクローズアップされてこよう」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億9024万株、売買代金は1兆3477億円。騰落銘柄数は値上がり1455銘柄、値下がり644銘柄、変わらず89銘柄。
 
 


業種別株価指数(33業種)はゴム製品、海運業、鉄鋼など30業種が上昇。一方、精密機器、サービス業、情報・通信業は下落した。
 
個別では任天堂が高く、日本郵船も買いを集めた。ブリヂストン、ファーストリテイリング、ダイキン工業も値を上げた。KeePer技研、東邦亜鉛、名村造船所も買われた。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連の下げが目立つ。イーレックスが大幅安、メディカル・データ・ビジョンなども大幅下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比9.56ポイント高の7628.33ポイントと3日続伸した。
出来高は9009万株。値上がり銘柄数は188、値下がり銘柄数は184となった。
 
個別では、那須電機鉄工が一時ストップ高と値を飛ばした。バイク王&カンパニー、神鋼環境ソリューション、ヴィスコ・テクノロジーズ、キョウデン、安楽亭など6銘柄は年初来高値を更新。STIフードホールディングス、玉井商船、ヴィス、コメ兵ホールディングス、メタルアートが買われた。
 
一方、朝日印刷、ウエスコホールディングス、富士ソフトサービスビューロ、宮入バルブ製作所、アルチザネットワークスなど9銘柄が年初来安値を更新。アップルインターナショナル、SANEI、東京ソワール、ミズホメディー、パレモ・ホールディングス下が売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次