もみ合い展開か

 
18日の日経平均株価は5日ぶりに反発。終値は前日比161円高の2万7585円だった。
前日の米株安や米経済指標の軟化を受けて小安く始まったが、直近4日間で650円近く下げていた反動からすぐに買い戻しが入ってきた。中国上海株が堅調に推移したこともあって上げ幅は一時200円を超える場面も。ただ、先物などの売り方の買い戻しが主で出来高は不足気味。昨日に緊急事態宣言の対象地域拡大や期間延長が決まったが、対策不足として市場では材料視されていない。
マザーズ指数も1000p割れを見た後に強く切り返した。
 
Market Data
【日経平均】
27585円91銭(△161円44銭=0.59%)
【TOPIX】
1923.97(△8.34=0.44%)
【東証1部売買高】9億4654万株(▲765万株)
【売買代金】2兆1808億円(△1123億円)
【値上がり銘柄数】1435(前日:613)
【値下がり銘柄数】659(前日:1478)
【新高値銘柄数】35(前日:47)
【新安値銘柄数】187(前日:196)
【25日騰落レシオ】93.22(前日:89.59)
 
【マザーズ指数】
1038.41(△29.02=2.88%)
【ジャスダック平均】
3904円27銭(△11円89銭=0.31%)
 
 
あす19日の日経平均株価はもみ合い展開か。
日本時間19日未明に発表される7月27-28日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受け、19日の米国株式市場がどう反応するかが注目される。
一方、国内では新型コロナウイルス感染拡大への懸念が続き、積極買いは期待しにくい。政府は対応策として緊急事態宣言の対象地域拡大や期間延長が決めたが、これにより感染収束に向かうかは不透明であり、景気の先行きはなお楽観視できない。また、22日投開票の横浜市長選を控え、選挙結果が菅政権に影響を与えるか否かを見極めたいとの空気もある。
 
目先はきょう強かったマザーズを中心に、新興銘柄を見直す流れが強まると考える。
成長期待の高い新興市場では、直近の1Q決算が前年同期比で大幅増益となったものの、目先の材料出尽くしで大きく売られた銘柄も多い。値幅が大きく出やすいという点では、まだ市場の評価が定まっていない直近IPO銘柄などにも再評価の余地があるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
28308.57  13週移動平均線
28223.33  均衡表転換線(週足)
28218.80  ボリンジャー:+1σ(25日)
28147.51  新値三本足陽転値
28075.40  200日移動平均線
28062.40  均衡表基準線(日足)
28001.05  ボリンジャー:-1σ(26週)
27850.30  25日移動平均線
27813.79  均衡表転換線(日足)
27766.04  6日移動平均線
27743.09  均衡表雲上限(週足)
27659.60  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
27585.91  ★日経平均株価18日終値
 
27481.80  ボリンジャー:-1σ(25日)
27254.90  ボリンジャー:-2σ(26週)
27113.29  ボリンジャー:-2σ(25日)
27010.63  ボリンジャー:-2σ(13週)
26744.79  ボリンジャー:-3σ(25日)
26508.75  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は陽線を引いたが、ザラ場高値は下向きの5日線に届かず、上値での強い売り圧力を窺わせた。一目均衡表では下向きの転換線が下落圧力の継続を示唆している。20日にかけて遅行線は応当日株価上昇で弱気シグナル増大が予想され、引き続き7月30日の直近安値27272.49円割れに警戒が必要となろう。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次