反発、上値抑える展開継続

30日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前週末比77円72銭高の2万7718円86銭だった。
きょう前場は、前週末の米株式市場では主要な株価指数が上昇したことを受け日経平均株価は反発に転じた。朝方には上げ幅が200円を超える場面があった。
東京市場でも鉄鋼や海運、自動車といった景気敏感株を中心に買いが入った。
 
ただ、新型コロナ感染拡大の影響なども警戒されるなか上値も重く、ほぼ寄り付き天井の形で伸び悩む動きとなった。一時は前週末終値近辺まで値を消す場面もあったが、前場後半に持ち直した。日経平均は上げ幅を縮めた。週内には中国や米国の経済指標の発表が相次ぐため、内容を見極めたいという声もあった。
日経平均寄与度の高い一部の値がさ株の下げが影響しているが、値上がり銘柄数は全体の78%を占めるなど個別株物色意欲は旺盛だった。
 
市場からは「日経平均が2万8000円に近づいてくると利益確定売りやヤレヤレの売りが出てくる。月末安アノマリーをにらみ、高いうちに売っておけという動きもあるだろう。国内に手掛かり材料がなく、基本的に押し目買い、戻り売りは変わらない」との声が聞かれた。
 
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆767億円、売買高は4億5087万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1707と、全体の8割弱を占めた。値下がりは380、変わらずは95だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、海運業、非鉄金属、鉱業などが上昇。下落は医薬品、保険業。
 
個別では、日本郵船、商船三井などの海運株が買われ、日本製鉄やJFEが4%超上がった。日野自、三井化学、リクルートホールディングスが堅調、ベイカレント・コンサルティングも上昇した。中山製鋼所が急伸、藤倉コンポジット、ラウンドワン、エアトリも値を上げた。
 
半面、中外薬、第一生命HD、ファーストリテイリングが下落し、エムスリーも売りに押された。オルトプラスが急落、東邦アセチレンも大きく値を下げた。アシックスも安い。
 
 
東証2部指数は前週末比66.43ポイント高の7614.83ポイントと反発した。
出来高は6114万株。値上がり銘柄数は260、値下がり銘柄数は121となった。
 
個別ではシノブフーズ、クリヤマホールディングス、神島化学工業、TONE、ヴィスコ・テクノロジーズなど10銘柄が年初来高値を更新。リミックスポイント、バイク王&カンパニー、日鍛バルブ、シャルレ、東京コスモス電機が買われた。
 
一方、セイヒョー、昭和化学工業、イトーヨーギョー、誠建設工業、広島電鉄など6銘柄が年初来安値を更新。カワサキ、魚喜、ワイズテーブルコーポレーション、オプティマスグループ、大丸エナウィンはが売られた。
 

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