神経質な展開か。

週明けの日経平均株価は反発した。終値は前週末比148円高の2万7789円だった。
米株高を受けて朝方は買いが先行し日経平均は280円高と買い進まれたが、買い一巡後は米株高以外の材料不在でもみ合う動きとなった。
2万8000円が心理的な上値のカベとして意識されており一段と買い上がるには慎重にならざるを得ないようだ。新型コロナの感染拡大がなかなか収まらずワクチン接種の進展を待つ状況で、残り少ない夏相場も日柄をかけて上値の売り物をこなす流れにあるだろう。
日経平均はやや物足りなかったが、TOPIX、マザーズ指数、ジャスダック平均が高値引けとなり、業種別では全業種がプラスと、力強い動きであった。
 
明日31日の日経平均株価は、神経質な展開か。
海外株動向をにらみつつも、国内では月内最終取引日に値を下げる月末安アノマリー(説明のつかない法則)への警戒感がくすぶる。
日経平均株価は昨年9月以降、11カ月連続の月末安となり、この傾向が続くかどうかが気掛かりだ。
今年に入り、1月29日が534円安、2月26日が1202円安、3月31日が253円安、4月30日が241円安、5月31日が289円安、6月30日が21円安、7月30日が498円安と大幅な下落が目立つ。
先月(7/30)は498円安と大きく崩れた。翌営業日(8/2)には497円高とあっさり戻しているため、明日下げたからといって急速にセンチメントが悪化する展開は想定しづらいが、基本的には下押し圧力が強まりやすいとみておくべきだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
28405.50  均衡表雲上限(日足)
28279.04  75日移動平均線
28241.41  200日移動平均線
28236.68  均衡表雲下限(日足)
28163.43  ボリンジャー:+2σ(25日)
28059.86  13週移動平均線
28001.83  均衡表雲上限(週足)
27919.90  ボリンジャー:+1σ(25日)
27903.56  均衡表転換線(週足)
27803.76  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
27789.29  ★日経平均株価30日終値
 
27687.31  6日移動平均線
27676.36  25日移動平均線
27617.31  均衡表基準線(日足)
27494.24   新値三本足陰転値
27438.18  均衡表転換線(日足)
27432.82  ボリンジャー:-1σ(25日)
27413.33  ボリンジャー:-1σ(13週)
27189.28  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は陰線で終了。25日線割れまで下ヒゲを伸ばした後、大引けでは25日線上方で上昇を続ける5日線を上回り、先週末の5日線と25日線による短期ゴールデンクロス形成による上昇トレンドを維持した格好。
一目均衡表では終値は雲下限との距離を縮め、遅行線は強気シグナル発生3日目。8月12日を直近ピークに下降基調にあった転換線が上向きに転じ、地合いの改善を裏付けている。
 

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