軟調展開か

 
25日の日経平均株価は続伸。終値は前日比190円高の2万9066円だった。
前日の米株高を受けて寄り付きから2万9000円台を回復。米国で景気刺激策がひとつ決まったことで日本株にも買い安心感が広がった。米主要指数が再び最高値を更新しているため先物買いも入っている。
一方、2万9000円台では戻り売りも根強いようで株価は次第に伸び悩み。週末要因や足元で再び拡大傾向に入った新型コロナの感染が買いにくくさせているようだ。
 
 
今週の日経平均は週初の21日に953円安となったが、翌22日には873円高と乱高下。米要人発言に一喜一憂した。一方、強弱感が交錯したことで、23日と24日は値幅が出ず、手詰まり感が強く意識された。S&P500とナスダックが史上最高値を更新したことを追い風に、25日は上昇。上げ下げあったが週間では上昇を達成した。
日経平均は週間では約102円の上昇となり、週足では4週ぶりに陽線を形成した。
 
 
 
来週は軟調展開か。
国内外で重要な経済指標の発表が多い。
注目は週末7月2日の米6月雇用統計となる。6月FOMCでFRBがややタカ派に傾いたことを確認したばかりのため、雇用の改善が顕著となった場合には、テーパリング(量的緩和縮小)や利上げの時期が早まるとの警戒が強まりやすい。
発表を前にしては、腰の入った買いは入らないとみておいた方が良い。

また、7月4日(日)には東京都議選の投開票が控えている。結果は国政にも影響を及ぼすとみられているため、情勢によっては、こちらもリスク回避の売りを誘う材料となり得るだろう。
現状水準で経済指標などをにらみながらの一進一退だが、週内で消化できない重要イベントがある分、弱材料に対するネガティブな反応の方が大きくなると予想する。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
 
30089.25  新値三本足陽転値
30069.15  ボリンジャー:+2σ(13週)
29752.09  ボリンジャー:+3σ(25日)
29623.42  ボリンジャー:+1σ(26週)
29571.83  ボリンジャー:+1σ(13週)
29464.30  ボリンジャー:+2σ(25日)
29176.51  ボリンジャー:+1σ(25日)
29074.52  13週移動平均線
29072.69  75日移動平均線
 
29066.18  ★日経平均株価25日終値
 
28969.23  26週移動平均線
28935.02  均衡表雲上限(日足)
28888.73  25日移動平均線
28779.24  6日移動平均線
28689.56  均衡表基準線(週足)
28638.36  均衡表転換線(日足)
28638.36  均衡表基準線(日足)
28600.94  ボリンジャー:-1σ(25日)
28577.20  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
 
 

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