【大引け概況】
2日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、大引けは前日比76円24銭高の2万8783円28銭だった。
1日に日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)の結果から、好材料を改めて見直す雰囲気も広がり、日経平均は一時、上げ幅を100円超に拡大した。
その後の上値は重かった。6月の米雇用統計の結果発表を日本時間今晩に控えて模様眺めの投資家が多く、積極的に買い進む動きが続かない中で利益確定の売りが上値を抑えた。午後に入ってからは目立った動きはほとんど出なかった。
国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が進む一方、新規感染者数が増加傾向にある。景気回復が遅れるとの懸念は引き続き相場全体の重荷で、朝方には小幅に下げる場面もあった。
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反発。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発し、17.10ポイント高の1956.31で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆733億円、売買高は9億455万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1773と約8割を占めた。値下がりは346、変わらずは73だった。
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器の上昇率が大きかった。下落は小売業など。
個別では、ソニーグループやソフトバンクグループ、トヨタ自動車が高く、任天堂やエムスリーが値を上げた。日立製作所、村田製作所が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが堅調だった。
半面、レーザーテックが安く、東京エレクトロンやアドバンテストが値を下げるなど半導体関連株は軟調。ファーストリテイリングやエーザイ、セブン&アイ・ホールディングスが売られた。ラオッや川崎汽船などが下落した。
東証2部株価指数は前日比45.30ポイント高の7689.15ポイントと4日ぶり反発した。
出来高2億0284万株。値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は138となった。
個別ではセイヒョー、神島化学工業、川上塗料、ファインシンター、MCJなど11銘柄が年初来高値を更新。大黒屋ホールディングス、英和、ウイルテック、グローバルダイニング、指月電機製作所が買われた。
一方、那須電機鉄工、宮入バルブ製作所、アルチザネットワークス、東洋テックが年初来安値を更新。ラオックス、セントラル総合開発、タカトリ、Abalance、セキドは売られた。
