7日の日経平均株価は反落。終値は前日比276円安の2万8366円で、先月21日以来の安値となった。
前日の米国株の下げを受けて朝方は480円近く下げる波乱の出だしとなったが、売り一巡後はじわじわと値を戻し、ある程度下値の強さも感じさせる内容にはなった。
中国企業の海外上場規制で中国企業に多く出資しているSBGが売られ、指数的には日経平均の足を引っ張る格好となっている。今週はETFの分配金捻出に伴う換金売りが出やすく上値は明日も重そうだ。
売りが出尽くした雰囲気がなく、全体的に売られ方が中途半端といった印象もある。6月21日の急落時につけた安値2万7795円を下回ることなく推移できるかが目先の焦点となるだろう。
あす8日の日経平均株価は懸念要因を抱え、様子見の展開か
本日米国では、6月開催のFOMC議事要旨が公表される。FRBがスタンスを変更した回だけに、議論の内容は注目される。ただ、足元では米国の長期金利は低下傾向にある。これまでは、こういったイベントでは金利が上昇して株が売られる展開を警戒する必要があった。しかし今は、金利がいっそう低下して景気敏感株の売り材料になるシナリオにも警戒を払う必要があるだろう。
また、中国政府が6日、中国企業の海外上場の規制を強化すると発表し、米中対立の新たな火種になる可能性も指摘される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
28978.52 75日移動平均線
28935.02 均衡表雲上限(日足)
28884.38 13週移動平均線
28883.57 25日移動平均線
28667.96 均衡表転換線(日足)
28648.37 6日移動平均線
28638.36 均衡表基準線(日足)
28614.40 均衡表雲下限(日足)
28605.65 ボリンジャー:-1σ(25日)
28535.22 均衡表転換線(週足)
28469.08 ボリンジャー:-1σ(13週)
28460.60 ボリンジャー:-1σ(26週)
28366.95 ★日経平均株価7日終値
28327.73 ボリンジャー:-2σ(25日)
28053.79 ボリンジャー:-2σ(13週)
28049.80 ボリンジャー:-3σ(25日)
27891.70 ボリンジャー:-2σ(26週)
27638.50 ボリンジャー:-3σ(13週)
27477.57 200日移動平均線
27322.80 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は下ヒゲがやや長い陽線を引いたが、マドを空けて下落し、5日線やその上で下降角度を増した25日線とともに、売り圧力の強まりを窺わせた。
一目均衡表では、雲下限割れで推移。遅行線が弱気シグナルを増大したほか、転換線が基準線の29.61円上まで下降した。転換線が基準線を下回ると三役逆転が完成し、地合いは売り手優勢へさらに傾く点に警戒が必要となろう。
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