【寄り付き概況】
8日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比34円32銭安の2万8332円63銭。
政府が今日、東京都に新型コロナ対策の緊急事態宣言を再発令する方針を専門家に諮ると報じられたことに加え、東京五輪・パラリンピックの無観客開催の可能性も指摘され、経済活動の正常化が遅れるとの見方が強まり、株価の重しとなった。
また、株価指数連動型上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが意識され、引き続き買い手控え要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が上昇したことが東京株式市場の株価支援要因となった。
開幕まであと約2週間となった東京五輪や、パラリンピックを巡る不透明感も投資家心理の重荷になっている。JALをはじめ空運株や陸運株が下落しているほか、ハイテク株の下げも目立つ。一方、内需株の一角には買いが入っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落している。
個別では、東エレク、ファストリ、テルモ、アドテストが安い。一方、ダイキン、KDDI、イオン、アサヒが高い。
