大幅続落、一時400円安 景気回復遅れ懸念

【寄り付き概況】

9日の日経平均株価は大幅続落して始まった。始値は前日比378円61銭安の2万7739円42銭。取引時間中に2万8000円を下回るのは6月21日以来。
 
前日の米株式市場は、NYダウは前日比259ドル安と反落。世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、米景気の先行き警戒感が台頭し米株式市場は下落した。米長期金利も低下し為替は1ドル=109円80銭前後へ円高基調となっている。これを受け、日経平均株価は大幅安で取引を開始した。
 
国内では8日、政府が東京都に対して4回目の緊急事態宣言の発出を決めた。東京五輪は緊急事態宣言下で開催されることとなる。都内などの競技会場は無観客となるものの、さらなる感染拡大のきっかけにつながりかねないと懸念する声も多い。
株価指数連動型の上場投資信託(ETF)の決算日を迎えるなか、分配金捻出に伴う売りも重荷だ。
 
株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む現物株売買もあった。QUICK試算でのSQ値は2万7726円72銭だった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落している。
 
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が安く、値下がり上位に海運、鉄鋼、ガラス・土石、化学、不動産、非鉄など。
 
個別では、川重や安川電が売られている。日本製鉄やスズキも安い。半面、エーザイやソニーGが逆行高となっている。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次