644円安、緊急事態宣言も嫌気し大幅安

 
9日午前の日経平均株価は大幅に続落し、前日比644円82銭)安の2万7473円21銭で終えた。取引時間中に2万8000円を下回るのは6月21日以来。
海運株や機械株など景気敏感株を中心に幅広く売りが出て、日経平均の下げ幅は一時700円に迫った。世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることが警戒され、前日のNYダウは259ドル安と大幅な下落となった。
日本政府は8日に東京都に対して4度目となる緊急事態宣言を出す方針を決定したことも警戒された。これを受け、日経平均株価は大幅安となり2万8000円を割り込んだ。為替相場は1ドル=109円80銭台と円高基調にあることも警戒要因となっている。
 
政府が8日、東京都に対して4回目の緊急事態宣言の発出を決めたのも重荷となった。夏休みのレジャー消費などに対する期待も後退し、経済活動の正常化が遅れるとの懸念が高まった。
株価指数連動型の上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りも下押しした。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4987億円、売買高は6億3709万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1879と全体の8割を超えた。値上がりは250、変わらずは63銘柄だった。
 
 


 
個別銘柄では、ソフトバンクグループや任天堂、トヨタ自動車が安く、日本郵船や三菱UFJフィナンシャル・グループ、川崎汽や太陽誘電、安川電が安いも値を下げた。
 
半面、レーザーテックがしっかり、エーザイやSHIFT、JTOWER、INPEXが高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比72.38ポイント安の7594.08ポイントと3日続落した。
出来高は1億2290万株。値上がり銘柄数は69、値下がり銘柄数は327となった。
 
個別では高田工業所、フルスピード、クシム、YE DIGITAL、ポラリス・ホールディングスなど26銘柄が年初来安値を更新。大同信号、伏木海陸運送、ラオックス、伊勢化学工業、東京コスモス電機が売られた。
 
一方、ゼットが一時ストップ高と値を飛ばした。森尾電機、三谷商事など3銘柄は年初来高値を更新。コーアツ工業、黒田精工、ソフト99コーポレーション、トラスト、東京衡機はが買われた。

 

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