【寄り付き概況】
12日前場寄り付きの日経平均株価は大幅に反発し、前週末に比べ530円ほど高い2万8400円台後半で推移している。
週明け12日午前の日経エ非金株価は、上場投資信託(ETF)の分配金捻出に係る需給悪化要因の後退や続落後の押し目買い、前週末の欧米株高などを好感した買いが先行し、日経平均株価は前営業日比472円28銭高の2万8412円70銭と、4営業日ぶりに反発して始まった。一時は上げ幅を600円超に拡大し、2万8500円台に乗せた。
9日の米株式市場で主要3指数が過去最高値を更新した流れを受けて、東京株式市場でも投資家が運用リスクを取る姿勢を強め、幅広い銘柄に買いを先行させている。
日経平均は前週末にかけて景気減速懸念から調整色を強めていたため、海外の短期筋による株価指数先物への投機的な買いや売り方の買い戻しが株高に弾みを付けている面も大きい。
取引開始前に内閣府が発表した5月の機械受注統計の良好な結果を受け、機械株などが高い。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが前週までに一巡し、需給面が改善したことも相場の支えとなっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発している。
売買代金上位では、住友林業、ソフトバンクG、トヨタ、ソニーグループ、ファーストリテ、ファナック、日本電産など主力処は全般堅調。業種別では、非鉄金属を筆頭に、金属製品、機械などが上昇率上位に。
前週末に2022年2月期通期の業績予想を上方修正した安川電が大幅上昇している。ファナック、オークマも高い。第一三共が買われている。一方、エーザイが売られている。
