大幅反発 米株高受け一時650円超高

12日午前の日経平均株価は大幅に反発し、前引けは前週末比640円36銭(2.29%)高の2万8580円78銭だった。
 
きょう前場は、リスク選好ムードが強まるなか日経平均株価は寄り付きから大きく上昇、寄り後も先物を絡め上値指向を維持し前場はほぼ高値圏で引けた。前週末の米国株市場でNYダウが大幅反発し、過去最高値を更新。ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も最高値をつけるなど市場センチメントが強気に傾いており、これを引き継ぐ形となった。
 
取引開始前に発表された5月の機械受注統計が市場予想を上回るなど、外需を中心とした企業業績の上振れ期待も追い風となり、上げ幅は一時650円を超えた。
 
安川電が前週末に2022年2月期の通期業績予想を上方修正したことを受け、7月後半から本格化する21年4~6月期決算発表への期待が高まった。機械など設備投資関連株を中心に幅広い銘柄に買いが広がった。ファナックは前引けで6.6%高と、日経平均を1銘柄で約60円押し上げた。
 
東京都にきょうから4度目の新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が適用された。ただ、「海外勢は前週まで、五輪が開催される東京に欧米の都市封鎖(ロックダウン)のような厳しい制限が課されるのではないかと警戒していた」と指摘。経済への打撃は限定的との見方から海外勢が売り持ち高の解消に動き、相場を押し上げているとみていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2600億円、売買高は5億6211万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2004と、全体の9割超を占めた。値下がりは128、変わらずは60銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は機械、金属製品、電気機器などが上昇。下落は空運業だけだった。
 
個別では、ソフトバンクグループが断トツの売買代金をこなし上昇、レーザーテック、東京エレクトロン、ソニーGも高い。安川電が5%超高で前場を終えた。日本電産も買いを集めた。ダントーホールディングスが大幅高、HIOKIが急騰、北興化学工業はストップ高カイ気配。コマツ、日立建機も高かった。
 
半面、エーザイが軟調、JR東海も売りに押された。ANAHD、JR東海も軟調だった。キャリアリンクも値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比57.34ポイント高の7735.72ポイントと続伸した。
出来高は1億2238万株。値上がり銘柄数は272、値下がり銘柄数は105となった。
 
個別では、京進が一時ストップ高と値を飛ばした。ブルボン、アップルインターナショナル、バイク王&カンパニー、神島化学工業、日本化学産業など13銘柄は年初来高値を更新。ゼット、東洋刃物、西川ゴム工業、Abalance、パシフィックネットが買われた。
 
 一方、サンセイが年初来安値を更新。トレーディア、アドテック プラズマ テクノロジー、ユーピーアール、ニッセイ、セントラル総合開発が売られた。

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