上値の重い展開か

 
日経平均は週初から大幅高。2万8500円台を回復して陽線を形成と、終日強い動きを見せた。ただ、きょう1日で628円上昇して先週1週間の下げ分(約842円)の大半を戻したことから、この先も強い動きが続くかは微妙なところ。9日の米国市場では、長期金利の上昇が株買いの材料となったが、少し前まで金利の上昇は株売りの材料であった。
GPIFの買いなどがしばしば観測されてはいるが、それ以外に空売り筋のショートカバーが機能したことは明白だった。
 
日経平均株価も早々にキャッチアップできるかが目先の焦点だろう。きょう時点で25日線は2万8787円に位置している。13週線も2万8765円とこれに近いが、この13週線が5月以降の戻り局面では抵抗となっている。これらの水準をあっさり突破できるようであれば、その先は上値が軽くなる展開が期待できるだろう。
 
13日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
手掛かり材料に乏しい中、新型コロナウイルスの感染拡大の度合いが懸念され、積極的な買いにつながりづらいとみられる。先高期待はあるとみられるものの、時間外取引での米株価指数先物や、中国・上海総合指数、香港・ハンセン指数などの動きに左右される場面もありそうだ。
市場では「日経平均株価のここから上の価格帯は、5月下旬から6月にかけて推移していた水準だけに、戻り待ち圧力が強まる可能性がある」との見方があった。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
29147.05  ボリンジャー:+1σ(25日)
29049.78  均衡表基準線(週足)
29015.01  26週移動平均線
28934.06  75日移動平均線
28796.96  均衡表雲上限(日足)
28787.91  25日移動平均線
28765.85  13週移動平均線
28668.05  均衡表雲下限(日足)
 
28569.02  ★日経平均株価12日終値
 
28450.13  均衡表転換線(週足)
28450.13  均衡表基準線(日足)
28428.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
28423.14  ボリンジャー:-1σ(26週)
28372.64  6日移動平均線
28359.76  ボリンジャー:-1σ(13週)
28209.20  均衡表転換線(日足)
28069.63  ボリンジャー:-2σ(25日)
27953.67  ボリンジャー:-2σ(13週)
27831.27  ボリンジャー:-2σ(26週)
27710.49  ボリンジャー:-3σ(25日)
27548.26  200日移動平均線
 

ローソク足はマド空けを伴う陽線を引いて5日線上側へ復帰。先週の下落当初に空けた6日安値を上端とするマドを埋めた。
ただ、ザラ場高値は25日線に届かず、5日線と25日線はともに下降を続けた。
一目均衡表では依然として三役逆転が解消されておらず、売り方優位の形状。変化日を迎える7月27日まで雲下限が切り上がっていくこともあり、ここからは上値の重い相場が続く可能性に留意したい
 
 

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