304円安、ハイテク株売られる

16日午前の日経平均株価は続落し、前日比304円37銭安の2万7974円72銭で終えた。
前日の米国市場で、NYダウは上昇したもののハイテク株などが売られナスダック指数は下落した。
この流れのなか、東京株式市場も半導体関連などのハイテク株が下落し、日経平均株価は一時400円を超す下落となり2万8000円台を割り込んだ。一時下げ渋る場面があったものの、上値では売りに押された。
 
東エレクやアドテスト、TDKといった日経平均寄与度の大きい半導体関連株に朝方から売りがかさんだ。市場では「前日発表の台湾積体電路製造(TSMC)の決算が期待していたほどの内容ではなく、下旬から発表が本格化する国内の半導体関連企業の決算への期待も後退したようだ」との声があった。
 
前日に今期の営業利益予想を引き下げたファストリが売られたのも重荷となった。ファストリ1銘柄で午前の日経平均を109円押し下げた。
 
半面、日経平均が心理的な節目の2万8000円を下回る水準では個人投資家などの押し目買いが入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆325億円、売買高は4億6807万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は940、値上がりは1118、変わらずは130だった。

 



業種別株価指数(33業種)は鉱業、医薬品、精密機器などが下落。上昇は海運業、鉄鋼、証券・商品先物取引業など。

個別銘柄では、ファーストリテイリングやソフトバンクグループが安く、エーザイが急落し、任天堂が下落した。レーザーテックやアドバンテストやSUMCO、ニコン、オリンパス、ソニーGも下落した。キーエンスや日本電産も安い。
 
半面、JFEが買われたほか、トヨタ自動車や日立製作所が値を上げ、ベイカレント・コンサルティングや日本郵船が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループも買われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比18.88ポイント高の7773.86ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は1億3874万株。値上がり銘柄数は183、値下がり銘柄数は172となった。
 
個別ではエヌリンクスがストップ高。まんだらけ、ロックペイント、西部電機、日鍛バルブ、コンテックなど9銘柄は年初来高値を更新。パシフィックネット、三社電機製作所、千代田化工建設、カーチスホールディングス、ジー・スリーホールディングスが買われた。
 
一方、アクロディア、バリオセキュア、昭和化学工業、ヴィス、オーケーエムなど7銘柄が年初来安値を更新。東京衡機、JMACS、さいか屋、ノダ、アサヒ衛陶が売られた。

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