20日の日経平均が5日続落。終値は前日比264円安の2万7388円で、今年1月6日以来の安値となった。前日の米国株が新型コロナ変異株の感染拡大を受けてにわかに急落。米長期金利や原油先物も急落し一気にリスクオフの動きが強まった。一方、連日の株安で先行して売られていた日本株は朝方に300円安と突っ込んだ後は下げ渋りの動き。足元の感染拡大が収まらず買い戻す動きは限られたが、一定程度の値頃感も下値で働き始めているようである。
明日21日の日経平均株価は4連休(22-25日)を控え、様子見気分に傾きやすい。
世界的な新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大への警戒感とともに景気の先行きが懸念されるなか、4連休中の不測の事態に備え、積極買いは手控えられよう。むろん、日経平均株価は5連敗(合計1330円下落)し、調整が進んでいることで、外部要因の落ち着き次第ではリバウンド期待もあろうが、あくまでも短期売買が主流とみられる。
21日引け後には、注目企業の日電産が4-6月期決算を発表する予定だが、連休明け以降は主要企業の決算発表が本格化するだけに、内容を見極めたいとの空気が強まることも想定される。チャートでは、1月6日の年初来安値(終値2万7055円94銭)以来の水準となり、押し目買いを誘い、踏みとどまれるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
28257.43 ボリンジャー:-1σ(26週)
28108.30 6日移動平均線
28094.31 ボリンジャー:-1σ(25日)
28091.23 均衡表転換線(日足)
28031.85 ボリンジャー:-1σ(13週)
27692.36 200日移動平均線
27628.10 ボリンジャー:-2σ(25日)
27569.43 ボリンジャー:-2σ(26週)
27466.97 ボリンジャー:-2σ(13週)
27388.16 ★日経平均株価20日終値
27161.89 ボリンジャー:-3σ(25日)
26902.08 ボリンジャー:-3σ(13週)
26881.44 ボリンジャー:-3σ(26週)
26551.49 均衡表雲上限(週足)
22668.86 均衡表雲下限(週足)
昨日の「黒三兵」示現を受けて売りが先行して5月13日の直近安値を54.88円下回る27330.15円まで押され、終値は200日線を下放れた。ローソク足は小陽線だが、短い下ヒゲと長い上ヒゲを持つ「卒塔婆」が直近ピークを付けた7月13日以来の出現となり、上値での強い売り圧力を窺わせた。
一目均衡表では三役逆転下の弱気形状が続き、転換線とその上の基準線が横ばいから下向きに変化して売り直しを示唆している。
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