6日ぶりに反発、朝方急上昇も失速

 
21日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前日比135円59銭高の2万7523円75銭だった。
前日の米国株市場でNYダウが550ドルの上昇をみせるなど主要株指数が急反発に転じたことを受け投資家心理が改善、東京株式市場では寄り付きから主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入った。前日まで5日続落していたため、短期的な戻り期待や値ごろ感からの買いが幅広い銘柄に入り、上げ幅は一時400円を超えた。ただ、4連休を前に持ち高調整の売りも出て、上げ幅は縮小した。キャッシュポジションを高める動きが前場後半の値動きに反映される形となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1063億円、売買高は4億7420万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1823と、全体の約8割。値下がりは272、変わらずは94銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、金属製品、輸送用機器など31業種が上昇した。一方、鉱業と医薬品は下落した。
 
個別では、業績予想の大幅な引き上げを手掛かりにNOK、イーグル工業がそれぞれ急伸して値上がり率上位に。証券会社によるレーティング引き上げが観測された三井ハイテック、リチウムイオン二次電池(LiB)用バインダーなどに使用されるフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備増強を決定したクレハなども大幅に上昇した。任天堂、トヨタ自動車も買い優勢。ベイカレント・コンサルティングが物色人気、東京エレクトロン、ディスコも高い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買われた。
 
半面、売買代金トップのレーザーテックが大幅反落、ファーストリテイリングも軟調。タマホームが急落、キヤノン、エプソン、エーザイや中外薬が売られた。ジャパンディスプレイも値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比29.71ポイント高の7710.06ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は9944万株。値上がり銘柄数は258、値下がり銘柄数は121となった。
 
個別では、アヲハタ、バイク王&カンパニー、東邦化学工業、中西製作所、日鍛バルブなど8銘柄が年初来高値を更新。大黒屋ホールディングス、パシフィックネット、松尾電機、セキド、ウイルテックが買われた。
 
一方、日本食品化工、オーミケンシ、ミライノベート、広栄化学、オーケーエムなど6銘柄が年初来安値を更新。ファインシンター、ビットワングループ、ソケッツ、KHC、テラプローブが売られた。

 


個別では、~。

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