小幅上昇、景気敏感株に買い

 
24日午前の日経平均株価は続伸し、前週末比58円87銭高の2万8376円70銭で終えた。
 
前週末の米ハイテク株安やビットコイン価格の下落などが警戒され、朝方は値を下げてスタートした。しかし、欧米の企業景況感指数の上昇を手掛かりにグローバルな景況感の改善で恩恵を受けやすい自動車や海運などに買いが集まった。下値には買いが流入し、一時200円を超える上昇となる場面があった。きょうから東京と大阪で新型コロナウイルスワクチンの大規模な接種が始まったことが追い風との見方も出ているようだ。
米株価指数先物が日本時間24日午前の取引で堅調に推移していることも短期筋の日経平均先物の買いにつながり、指数を押し上げた。
 
一方、2万8500円を超える場面では利益確定の売りが上値を抑えた。「出遅れ感が強かった日本株への物色が入っているものの、新しい取引の材料が少なく、高値では利益確定の売りが出やすい」との見方があった。政府が緊急事態宣言の期間を延長するとの観測も国内経済の回復遅れにつながるとして、上値を抑えた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1374億円、売買高は5億3455万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1378と、全体の約6割を占めた。値下がりは726、変わらずは86銘柄だった。
 

 


業種別株価指数(33業種)は海運業、鉱業、空運業などが上昇。下落は医薬品、情報・通信業、小売業。

個別銘柄では、トヨタ自動車やファーストリテイリングが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループや川崎汽、郵船、商船三井が値を上げた。日立製作所やリクルートホールディングス、ファナックが上昇した。
 
半面、ソフトバンクグループや任天堂、ソニーグループが安く、東京エレクトロン、丸井G、すかいらーくホールディングスが値を下げた。
 
 
東証2部指数は前週末比19.92ポイント高の7388.73ポイントと反発した。
出来高1億956万株値上がり銘柄数は197、値下がり銘柄数は190となった。
 
個別ではコメ兵ホールディングス、アートスパークホールディングス、川上塗料、ベルテクスコーポレーション、KTCなど12銘柄が年初来高値を更新。日本伸銅、ストリーム、ASTI、オーナンバ、東京ボード工業が買われた。
 
一方、日本精鉱、タクミナ、パルステック工業、リンコーコーポレーションが年初来安値を更新。ピーエイ、リミックスポイント、TBグループ、エヌリンクス、表示灯が売られた。
 
 

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