NYダウ186ドル高と3日続伸、ビットコイン反発で

 
24日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比186ドル14セント(0.5%)高の3万4393ドル98セントで終えた。
この日は米主要経済指標の発表もなく手掛かり難となる中、暗号資産(仮想通貨)のビットコイン相場回復を受け、リスク選好の動きが強まった。また、長期金利の落ち着きを眺めてハイテク株への買いが膨らみ、ダウは終日堅調な展開を維持した。
 
米長期金利も落ち着いた値動きとなり、ハイテク株が買い直された。経済活動の正常化への期待から景気敏感株にも買いが入った。
 
ビットコインは一時3万1000ドル台に下げたが、24日の日中は3万8000ドル台を回復した。最近は投資家心理がビットコインの値動きに敏感に反応する傾向が強い。下落基調に歯止めがかかり、好感された。
 
米債券市場で長期金利が1.6%前後で落ち着いて推移し、長期金利の上昇局面で売られやすい高PER(株価収益率)のハイテク株が買い直された。ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが2%高となり、スマートフォンのアップルも高い。
 
米国では新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる。経済活動の正常化が広がり、消費関連株や景気関連株も買われた。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスとビザ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが高い。航空機のボーイングや化学のダウも上昇した。原油高で石油のシェブロンも高い。
 
ダウ平均の構成銘柄以外では、旅行・レジャー関連の上昇も目立った。8月から米国での運航再開を発表したクルーズ船のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングスが5%高。カジノ株や空運株も高い。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前週末比190.177ポイント(1.4%)高の1万3661.170で終えた。インターネット検索のアルファベットと交流サイトのフェイスブックがともに3%高。電気自動車(EV)のテスラは4%上げた。エヌビディアなど半導体株も総じて高い。
 
市場では「米国の新型コロナウイルス新規感染者数が昨年6月以来の低水準になったことで景気敏感株も買われた」との指摘が聞かれた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
34,393.98+186.14
S&P500種
4,197.05+41.19
ナスダック
13,661.170+190.177
NY金(ドル/トロイオンス)
1,884.50+7.80
NY原油(ドル/バレル)
66.00-0.05
円・ドル
108.78 – 108.80+0.02

 


【シカゴ日本株先物概況】

 
24日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前週末比115円高の2万8495円で引け、24日の大取終値を155円上回った。
24日の米株式市場は米長期金利が低下したほか、ビットコインの反発や経済再開への期待を手掛かりに投資家心理が改善した。これを受け、NYダウのほかナスダック指数も上昇し、日経平均先物に買いが波及した。
 
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
28495 ( +155 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
28500 ( +160 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7051.59(+33.54)
24日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前週末の終値に比べ33.54ポイント高の7051.59で引けた。
指数構成銘柄全体の約8割が上昇した。幅広い銘柄が買われたが、中国の商品価格統制の影響で資源株の一角に売りが入った。午後に米国株が上がって始まると、英国株も上げ幅を広げた。原油相場の上昇でBPなど石油株が買われ、株価指数を押し上げた。
 
個別銘柄では、食品サービスのコンパス・グループの上げが目立った。アナリストが投資評価を引き上げたインターコンチネンタル・ホテルズ・グループも上昇した。
半面、鉱業のアントファガスタは、アナリストによる株価目標引き下げなどが響いて売られた。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
休場
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6408.49(+22.08)
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次