【寄り付き概況】
25日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比152円38銭高の2万8516円99銭。
前日の米国株市場では米長期金利の低下基調が継続していることを受けハイテク株などへの買いが目立ち、主要株指数が揃って上昇した。NYダウは3日続伸、ナスダック総合指数も反発に転じたことを受け投資家心理が強気に傾いており、相対的に出遅れる東京市場でもハイテクセクターなどをはじめ幅広く買い戻し優勢の展開が継続している。
一方、国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感も根強く、2万8000円台後半では戻り売り圧力が意識され上値が重くなる可能性がある。取引時間中はアジア株市場の動向なども市場のセンチメントを左右しそうだ。
米国務省が24日、日本での新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、日本への渡航を中止するよう勧告した。もっとも、足元では東京都などで新規感染者数の増加には歯止めがかかっている。欧米などと比べた日本でのワクチン接種の遅れはすでに織り込まれており、今後はワクチン接種の進展が見込まれていることなどから、現時点では投資家心理を大きく後退させる材料にはなっていないようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
個別では、東エレクやアドテスト、スクリン、パナソニックやシャープが買われている。一方、Jフロントや三越伊勢丹、高島屋、東ソー、板硝子が売られている。
