続伸、ハイテク、IT株買われる

 
25日午前の日経平均株価は続伸し、午前の終値は前日比169円66銭(0.60%)高の2万8534円27銭だった。
米株高を受け朝方からリスクを取る動きが継続し日経平均株価は2万8000円台半ばで強調展開に終始した。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は拭えないものの、相対的に出遅れる東京株式市場に海外投資家などの実需買いが入り全体相場を支えた。
アジア株市場が総じて堅調に推移したことも市場のセンチメントを強気に傾けた。東京株式市場でも半導体関連などハイテク株の一角に買いが入り、指数を押し上げた。上げ幅は一時200円を超えた。
ただ、2万8000円台半ばでは戻り待ちの売りも厚く、上値の重さも意識される展開だった。

 
日本政府は、新型コロナウイルス対策として東京や大阪など9都道府県を対象とする緊急事態宣言について、31日の期限を前に延長する期間や対象地域を週内にも決める見通しだ。仮に緊急事態宣言が延長されれば、国内の消費活動が抑制される公算が大きい。緊急事態宣言の延長観測が重荷で、日経平均の上値は重かった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆440億円、売買高は4億6995万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は840、値下がりは1242、変わらずは103だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)はその他製品、鉄鋼、証券・商品先物取引業などが上昇。下落はパルプ・紙、繊維製品、水産・農林業など。
 
 
個別では任天堂が売買代金トップで大きく上昇したほか、東京エレクトロン、レーザーテック、アドテスト、SUMCOなど半導体関連株も上昇、クロス・マーケティンググループが値上がり率トップに買われ、RPAホールディングスも大幅高。マネックスグループ、DMG森精機、コナミHD、川重、ZHDが買われた。
 
半面、HOYA、TDKなどが軟調、ニトリホールディングスも売りに押された。日本調剤が大幅安、エイチ・ツー・オー リテイリング、ワタミなどの下げも目立った。Jフロント、T&D、日ハム、高島屋も安い
 
東証2部株価指数は前日比33.61ポイント高の7434.16ポイントと続伸した。
出来高9819万株。値上がり銘柄数は220、値下がり銘柄数は164となった。
 
個別ではコーアツ工業、富士古河E&C、アートスパークホールディングス、日本ピグメント、オーナンバなど10銘柄が年初来高値を更新。TBグループ、アライドテレシスホールディングス、浜井産業、リンコーコーポレーション、リミックスポイントが買われた。
 
一方、さくらケーシーエス、旭コンクリート工業、タクミナ、マックスバリュ東海が年初来安値を更新。高砂鐵工、SIG、Oak キャピタル、サンユウ、櫻島埠頭が売られた。

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