【寄り付き概況】
28日午前の東京株式市場は、前日のNYダウ平均上昇や円安進行を受けて買いが先行。日経平均株価は前日比363円53銭高の2万8912円54銭と急反発して始まった。
一時上げ幅は500円を超えた。取引時間中として2万9000円台に浮上したのは11日以来となる。
前日のNYダウ工業株30種平均の上昇を受けて運用リスクを取りやすくなった投資家の買いが日本株にも先行している。
週間の米新規失業保険申請件数が市場予想より少なく、米景気の回復期待が一段と高まった。米長期金利は上昇したものの、ナスダック総合株価指数の下げが小幅にとどまったのも安心感につながった。
為替は1ドル=109円80銭台へ急激な円安が進行。米国株が上昇し円安が進んだ流れを受け、東京株式市場も大幅に値を上げて始まった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が高く、値上がりは精密機器、輸送用機器、鉄鋼、機械、保険、石油など。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
個別では、値がさ株の買いが目立ち、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、信越化、東エレク、エムスリーが高い。一方、アドテスト、武田、サイバーが安い。
