220円安と反落、景気敏感株に売り

 
31日午前の日経平均株価は反落し、前週末比220円72銭(0.76%)安の2万8928円69銭で終えた。
 
前場の東京株式市場は日経平均が反落となった。前週末の欧米株市場は総じて堅調だったものの米国株市場では主要株指数の上値が重く、買い手掛かりに乏しいなかで、前週末に日経平均は600円高と値を飛ばしていたこともあり利益確定の売りが優勢となった。取引時間中は中国や香港株が軟調に推移したことも買い手控えムードを助長した。
 
日経平均は前週末に13日の安値から1700円程度上昇していた。約3週ぶりに2万9000円台に乗せたことで短期的な達成感もあり、売りがでやすかった。「新規の売買の材料が少ないうえ、きょうの米国市場が休場になることもあって、持ち高調整の売りが出ている」とみていた。
 
前週末の米株式市場では主要な株価指数がそろって上昇した。長期金利の上昇に一服感があり、東京市場でもグロース(成長)株の一角に見直し買いが入っている。もっとも、相場全体の押し上げには至っていない。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落。午前の終値は前週末比0.59%安だった。JPX日経インデックス400も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆185億円、売買高は4億6818万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1432と、全体の65%を占めた。値上がりは675、変わらずは85銘柄だった。

 


 
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、鉄鋼、繊維製品などが下落。上昇は医薬品、精密機器、水産・農林業。
 
個別では、公募増資や株式売出の発表を受けて需給悪化懸念が高まったルネサスや三菱総研が大幅に下落。ダイキン、信越化や日東電も安かった。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも売りに押された。ファストリも売られた。
一方、アドテストや東エレクは上昇。トヨタも買われた。サイバーも高かった。レーザーテックが大幅高で上場来高値更新。アステラス製薬が買い優勢だったほか、オリエンタルランド、HOYAなどもしっかり。エフテック、EPSホールディングス、宮越ホールディングスなどが値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前週末比9.63ポイント高の7455.75ポイントと続伸した。
出来高8823万株。値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は156となった。
 
個別ではテクノマセマティカルがストップ高。フレンドリーは一時ストップ高と値を飛ばした。ベルテクスコーポレーション、アルメディオ、南海プライウッドなど4銘柄は年初来高値を更新。中国工業、浜井産業、那須電機鉄工、東京ラヂエーター製造、ストリームが買われた。
 
一方、古林紙工、旭コンクリート工業、日本インシュレーション、タクミナ、大和自動車交通など6銘柄が年初来安値を更新。ワイズテーブルコーポレーション、オーナンバ、グローバルダイニング、東京ボード工業、ぷらっとホームが売られた。
 

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