月初で買いが入りやすいか

 
 
5月最後の取引となる日経平均が反落。終値は前週末比289円安の2万8860円だった。
前週末の米国株は上昇したものの上値で伸び悩んだため日本では売りが先行する展開。前週末に600円高もした反動もあるようだ。中国の5月のPMIが事前予想をやや下回ったことを材料視する向きもあった。今週末には米雇用統計の発表も控えており買いにくいところ。一方、4月の鉱工業生産指数が事前予想を下回ったが、市場はこれに関し目立った反応は見せていない。
 
明日6月1日の日経平均株価は、月初で買いが入りやすいか。
5月31日の日経平均株価は、このところ続く月末安の傾向に抗えず289円安(2万8860円)と大きく下落した。ただ、先週金曜に600円上昇した分、下げの度合いが大きくなったとも言える。安値(2万8791円)でも5日線(2万8750円、31日時点)は下回っておらず、5月中旬以降の戻り基調が崩れたわけではない。今晩の米国株は休場であすは材料難となるが、きょうが月末を意識して大きく下げた分、明日は買いが入りやすくなると考える。
 
アノマリーは、5月31日の日経平均株価は昨年9月以降、9カ月連続の月末(当月最終取引日)安に至ったが、一方で月初(当月最初の取引日)高の確率は高い。5月月初までの8カ月間を見ると、6勝1敗1分(変わらず)。直近4カ月は全勝と分があり、上昇期待は消えていない。
また、国内での新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進展しているとの見方が広がれば、経済正常化期待が景気敏感株買いにつながるとの読みもある。
 
ただし、5月31日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場となる。今週は週末の米5月雇用統計に向けて米経済情勢を映す重要指標の発表が相次ぎ、見極めたいとの空気が強まりやすいだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
 
29750.91  ボリンジャー:+1σ(13週)
29677.73  ボリンジャー:+1σ(26週)
29670.50  ボリンジャー:+2σ(25日)
29511.55  均衡表雲上限(日足)
29485.69  均衡表雲下限(日足)
29247.45  75日移動平均線
29199.61  13週移動平均線
29155.44  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
28860.08  ★日経平均株価31日終値
 
28796.96  均衡表転換線(週足)
28700.47  26週移動平均線
28686.55  6日移動平均線
28648.30  ボリンジャー:-1σ(13週)
28640.39  25日移動平均線
28535.22  均衡表基準線(日足)
28520.80  均衡表基準線(週足)
28508.04  均衡表転換線(日足)
28125.33  ボリンジャー:-1σ(25日)
28097.00  ボリンジャー:-2σ(13週)
27723.20  ボリンジャー:-1σ(26週)
27610.27  ボリンジャー:-2σ(25日)
27545.70  ボリンジャー:-3σ(13週)
27095.22  ボリンジャー:-3σ(25日)
26745.93  ボリンジャー:-2σ(26週)
26690.10  200日移動平均線
 
 
ローソク足は陰線を引いたが、25日線との上方乖離率は0.77%(先週末1.74%)とプラスを保った。ザラ場安値は上向きの5日線を下回ることなく推移したほか、本日下落幅は289.33円と先週末の上げ幅600.40円の半値押しをキープており、短期的な上昇トレンド継続に期待をつないだ格好となった。ただ、25日線の下降が続いているほか、一目均衡表の基準線が下向きで終了しており、上値での売り圧力の強い相場が長引きそうだ。
 
 
 

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