4日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比141円22銭安の2万8916円89銭だった。
前日のNYダウが6日ぶりに反落したほか、米長期金利の上昇が警戒されハイテク株が売られナスダック指数が下落したことを警戒。日経平均株は値を下げてスタートし、一時290円を超す下落となる場面があった。PER(株価収益率)の高い「グロース(成長)株」の相対的な割高感が意識されて売りが目立った。週末を控えた利益確定の売りも出やすかった。
ただ、売り一巡後は下値に買いが入り下げ渋った。市場では今晩発表される米5月雇用統計の結果が注目されている。為替は1ドル=110円20銭前後と円安が進んでいる。
東証1部の出来高は5億2064万株、売買代金は1兆1477億円。騰落銘柄数は値上がり1002銘柄、値下がり1055銘柄、変わらず135銘柄。
市場からは「値がさハイテク株が崩れ、指数を圧迫した。国内に材料はなく、なかなか上に行けない。ワクチン接種が広く浸透するまでは辛抱するしかない」との声が聞かれた
業種別株価指数(33業種)はサービス業、不動産業、情報・通信業の下落が目立った。上昇はパルプ・紙、海運業、石油・石炭製品など。
個別銘柄では、ソフトバンクグループや東京エレクトロン、ルネサスエレクトロニクスが安く、キーエンスやリクルートホールディングスが値を下げた。半面、レーザーテックや任天堂が高く、ソニーグループ、アドバンテストが値を上げた。トヨタ自動車が上場来高値を更新したほか、日産自動車やホンダなど自動車株が高い。JR九州も上昇した。
東証2部株価指数は前日比17.30ポイント高の7545.56ポイントと6日続伸した。
出来高8874万株。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は155となった。
個別では、東京ソワールが一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、石井食品、Oak キャピタル、ウェルス・マネジメント、マルゼンなど18銘柄は年初来高値を更新。フリージア・マクロス、ASTI、ラピーヌ、東京ボード工業、ハイレックスコーポレーションが買われた。
一方、ぷらっとホーム、FDKが年初来安値を更新。ジー・スリーホールディングス、アルチザネットワークス、スリーエフ、グローバルダイニング、鉄人化計画が売られた。
