[概況]
17日、東京外国為替市場の米ドル円は、110円台後半で底堅く推移した。FOMCでは政策金利や量的緩和が予想通り据え置かれた。しかし、FOMCメンバーの政策金利見通しにおいては、中央値が前回会合までの「2023年末まで金利据え置き」から今回は「2023年末までに2回の利上げ」に変化しており、より早期の利上げが意識される状況となった。もちろん、米国内の足元の物価上昇の流れから利上げ前倒しありき、との見方はもともと少なくなかったはずだが、「2回」は若干の想定外か。
米ドル円は110円台後半で底堅いが、現状において3/31の110.980は捉えられず。米10年債利回りが急上昇したとはいえ1.6%を上抜けられなかったことを意識した展開とみられる。
テクニカル面で米ドル円は、一目均衡表の転換線が基準線を上抜け、より地合いの良化が意識される形状に。110.980を上抜けば一気に弾みがつく可能性も考えられよう。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
