22日の日経平均株価は、前日比679円62銭高の2万9188円17銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。引けにかけ同683円84銭高の2万9192円39銭の高値を付けるなど、ジリ高基調となった。
3月につけた安値を下回ることなく、強く反発してきた。終値(2万9188円)ではきっちり75日線(2万9144円、22日時点、以下同じ)を上回っており、この先、不安心理が増幅して大型連休前に下げが加速する可能性は、大きく低下したといえるだろう。
23日の日経平均株価は、軟調な展開となりそう。22日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発し、終値ベースで直近の下げ幅(約1170円)の58%程度を取り戻した。21年3月期の決算発表の本格化するが、決算内容や来期見通しなどを確認したいとして、手控えムードが広がりそうだ。
日経平均は13週線(2万9307円)を上回って週を終えてほしいところだが、それを達成するには米国株高など海外からの後押しが必要となりそうだ。
市場では、日経平均株価は、2月16日の高値からの調整に12日を要したが、今回も6日からの調整日数が12日目となることから「出直りのきっかけとなる可能性もある」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
29529.33 均衡表雲上限(日足)
29432.03 均衡表基準線(日足)
29409.07 25日移動平均線
29396.79 均衡表転換線(週足)
29307.01 13週移動平均線
29301.42 6日移動平均線
29188.17 ★日経平均株価22日終値
29158.48 均衡表転換線(日足)
29144.01 75日移動平均線
28991.67 ボリンジャー:-1σ(25日)
28858.35 均衡表雲下限(日足)
28691.08 ボリンジャー:-1σ(13週)
28574.28 ボリンジャー:-2σ(25日)
28405.52 新値三本足陰転値
28156.89 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足はマドを空けて上昇し、極端に短い上ヒゲを伴う「陽の引け坊主」に似た形状を描いて強い買い意欲を窺わせた。終値は一目均衡表の雲下限やボリンジャーバンド(25日ベース)の-1σを上回って中立圏に復帰し、下値拡張リスクが急速に後退した格好。ただ、ザラ場高値は5日線を上回る場面がなく、戻り売り圧力の強さも窺える。5日線や一目均衡表の転換線は下降を継続しているが、本日は昨日までの下落幅(1176.82円)の半値戻しをクリアしており、明日23日は3分の2戻しに相当する29293.10円(本日終値比104.93円高)突破による短期反転トレンド確認が注目点となろう。
目次
