今週の新興市場では、マザーズ指数は取引時間中の3月高値(1256.51ポイント)を一時上回るなど好調な出足だったが、日経平均が4月20日と21日の2日間で1200円近い下落を強いられると、新興株にもリスク回避目的の売りが広がった。
週後半は日経平均の反発とともに押し目買いが入ったものの、週末23日は買い一巡後に失速する格好となった。
週間の騰落率は、日経平均が-2.2%であったのに対して、マザーズ指数は-3.1%、日経ジャスダック平均は-1.3%だった。マザーズ指数は1200ポイント台前半に位置する25日移動平均線をやや下回って週末の取引を終えている。
来週~再来週の新興市場では、ゴールデンウィークの連休を挟む特殊事情。
このところ月末に頻発する波乱に警戒しておく必要があるかもしれない。
IPO銘柄の値動きは、上場初日こそ賑わいを見せるものの、その後の値持ちは悪くなってきた印象を受ける。
個人投資家の物色意欲は根強いが、足の速い投資資金が中心になっているということだろう。株式市場全体として信用買い残がかなりの高水準となっており、連休前には手仕舞いの動きが広がる可能性もあるだろう。
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