戻りを試す展開か

 
 
19日の日経平均が大幅反落。終値は前日比362円安の2万8044円だった。
前日の米国株が下げた流れを受けて売り先行の展開。昨日に想定以上の戻りを演じていた反動も加わり一時は563円安(2万7842円)まで売られる場面があった。
今期の企業業績はある程度回復する見込みだが、足元では新型コロナの感染拡大も止まらず見通しに自信を持ちにくい状況である。
 
ローソク足では十字に近い陽線を形成した。終値(2万8044円)では5日線(2万7961円、19日時点、以下同じ)や2万8000円を上回っており、そろそろ下げ止まりそうでもある。マザーズ指数が強い上昇となった点は期待の持てる材料。新興銘柄は値幅の調整が進んでいるものが多い。決算発表が一巡して全体的に材料難となってきたタイミングでもあり、売り込まれたマザーズ銘柄が息を吹き返すことで、全体も買い戻し機運が強まるという展開は十分期待できる。
本日、米国では4月開催のFOMC議事録が公表される。
足元で米国の早期利上げに対する警戒が株式市場を不安定にさせているため、今回の議事録には米株市場が強い反応を示すかもしれない。下に大きく振れる場合には、日経平均は5月13日の安値27385円を割り込み、一段安となるシナリオを想定すべき。
一方、上に大きく振れるようなら、25日線(2万8970円)が控える2万9000円どころに向けて戻りを試す展開となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
28970.62  25日移動平均線
28796.96  均衡表転換線(週足)
28724.69  均衡表基準線(日足)
28573.74  ボリンジャー:-1σ(13週)
28535.22  均衡表転換線(日足)
28512.51  26週移動平均線
28313.97  ボリンジャー:-1σ(25日)
28307.99  均衡表基準線(週足)
 
28044.45  ★日経平均株価19日終値
 
27992.69  6日移動平均線
27982.69  ボリンジャー:-2σ(13週)
27657.33  ボリンジャー:-2σ(25日)
27403.19  ボリンジャー:-1σ(26週)
27391.64  ボリンジャー:-3σ(13週)
27000.68  ボリンジャー:-3σ(25日)
26444.12  200日移動平均線
 
 
寄り引けはほぼ同値で、ローソク足は極端に短い胴体部分から上下にヒゲを出す十字足を示現して売り買いの拮抗状態を窺わせた。終値は昨日に続いて5日線上方をキープしたが、5月10日高値から13日安値までの下げ幅の3分の1戻しライン28151.82円を下回っており、依然として下振れリスクへの警戒が必要となろう。
 

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