日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比14円84銭(0.39%)高い3854円96銭だった。
米長期金利が低下し、暗号資産(仮想通貨)が下げ止まったことも、心理面で支えとなった。
本日の東京市場は全般買い優勢でのスタートとなり、ジャスダック平均もこれに漏れず堅調なスタートを切った。その後、大引けまでじりじりと上げ幅を拡げる動きとなり終日堅調な展開となった。前場中ごろを過ぎると、値がさグロース(成長)株が伸び悩み、日経平均や東証株価指数(TOPIX)が上げ幅を急速に縮める場面が見られ、買い一巡後は膠着感の強い展開が続いていた。そうした中、前日と同様、幕間つなぎ的な物色がマザーズ市場含め、ジャスダック市場など新興市場に向かったようだ。
青森銀など7金融機関と飲食店向け支援を始めると発表した出前館のほか、シンバイオが上昇した。半面、Tホライゾンは下落した。
ジャスダック市場では高く始まった後に値を消した銘柄が散見され、「資金の逃げ足は速い」との声が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で602億円、売買高は9329万株だった。値上がり銘柄数は356、値下がり銘柄数は259となった。
個別では、不二硝子がストップ高。シンクレイヤ、B-R サーティワンアイスクリーム、夢みつけ隊、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、フジコーなど18銘柄は年初来高値を更新。幼児活動研究会、Eストアー、ウルトラファブリックス・ホールディングス、東洋合成工業、シンバイオ製薬が買われた。
一方、協立情報通信、鳥羽洋行、国際計測器、ホロン、日本ロジテムなど7銘柄が年初来安値を更新。テクノホライゾン、日本色材工業研究所、多摩川ホールディングス、東北新社、ケイティケイが売られた。
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