週明けの日経平均は堅調で5日続伸。
終値は前週末比49円高の2万9766円だった。
米株高や1ドル=109円台の円安を好感してこの日も買いが先行。米長期金利の上昇を受けてPER高めのハイテク株はおとなしかったが、バリュー株中心に堅調に推移し、3万円台回復に向けて着々と下値を切り上げている。
値上がり銘柄の多さの割に小幅な上昇となったが、過熱感が高まらなかったという点ではポジティブと言えなくもない。
東証業種別指数では33業種のうち、上昇が31業種で、下落が情報通信と電機機器の2業種だった。情報通信ではソフバンGが、電機機器では東エレクが、それぞれ反落したことが、重しとなった。両銘柄は、日経平均株価への寄与度が高い銘柄でもあるため、引き続き値動きが注目されそう。
16日の日経平均株価は、堅調な展開が期待される。
15日の日経平均株価は、25日移動平均線(15日時点で2万9549円)を上回る位置をキープした。良好な地合いもあり、支えとなりそう。
TOPIXは取引時間中の昨年来高値1974p(2/16)を超えて、2000pを目指しに行ってほしいところ。そういった動きが見られれば、日経平均がこの先、再度3万円台を超えてきたとしても天井感は高まらず、中期での上昇トレンドに変化なしとの見方が強まるだろう。
なお、明日は2社が新規上場するが、3月末までの残り12営業日で13銘柄のIPOが予定されている。短期志向の投資家がこちらに流れやすくなることを鑑みると、マザーズの主力どころを敬遠する傾向はもうしばらく続く可能性がある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
31063.10 ボリンジャー:+3σ(25日)
30577.97 ボリンジャー:+2σ(13週)
30558.68 ボリンジャー:+2σ(25日)
30054.26 ボリンジャー:+1σ(25日)
29766.97 ★日経平均株価15日終値
29623.07 ボリンジャー:+1σ(13週)
29549.84 25日移動平均線
29511.55 均衡表基準線(日足)
29250.70 6日移動平均線
29172.16 均衡表転換線(週足)
29096.65 均衡表転換線(日足)
29045.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
29039.69 ボリンジャー:+1σ(26週)
29036.56 新値三本足陰転値
28668.16 13週移動平均線
28541.01 ボリンジャー:-2σ(25日)
28118.17 75日移動平均線
ザラ場の高値安値ともに前週末水準を上回り、上向きの25日線を下回ることなく推移。パラボリックが陽転したほか、25日線直下では上向きの5日線が距離を縮めて短期ゴールデンクロス(GC)の形成が迫るなど、チャート形状の改善が進んでいる。
ただ、ローソク足は陰線の胴体に上下の短いヒゲを伴う「星」を示現し、短期的な強弱感の対立を窺わせた。一目均衡表で転換線が下降したこともあり、上値では一定の売り圧力が残っている模様だ。
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