【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は小動きで始まった。始値は前日比3円42銭高の2万9770円39銭。
前日のNYダウが7連騰で最高値街道を走っており、ナスダック総合指数も反発した。
大型の追加経済対策成立に伴い米景気回復が勢いを増すとの見方から消費関連株が買われた。また、インテルやエヌビディアなど半導体関連も買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇、これを受けて東京株式市場でも追い風が意識されている。
ただ、日経平均は前日まで5日続伸し、この間に1000円以上水準を切り上げていることから目先利益確定の売り圧力も出やすい。米株価指数先物の推移や中国・香港などアジア株市場の動向にも左右されそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は15日に約29年10カ月ぶりの高値を更新し、市場全体の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出する騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は買われすぎの目安とされる120%を超えた。利益を確定するための売りが出やすい。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸。
個別では、前日に好決算を発表したしまむらが大幅高。東エレク、アドテスト、スクリン、ソフトバンクG、ソニー、ファナックが高い。パナソニック、NECも買われている。
一方、トヨタ、デンソーが軟調。千葉銀、静岡銀が売られている。前日に大幅上昇した楽天は売りが先行している。
