[概況]
16日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は109円割れの展開となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整売りに加え、2月米小売売上高 (予想:前月比-0.5% 結果:前月比-3.0%)や、2月米鉱工業生産 (予想:前月比0.3% 結果:前月比-2.2%)、2月米製造業生産 (予想:前月比-0.1% 結果:前月比-3.1%)など米経済指標の結果が予想値を下回ったことにより一時108.760円まで下落し、その後は109円前後の水準でもみ合いの推移となった。米ドル円はFOMCを控え、様子見姿勢となり、値動きは上下共に限定的か。
一方、クロス円ではユーロ円が一時129.485円まで下落した。英アストラゼネカの新型コロナワクチンの接種がドイツやフランスなど欧州の一部で停止したことなどを受け、欧州経済の先行きに不透明感が増したことが理由となりそうか。
テクニカル的には米ドル円は5日移動平均線(108.928円)付近が引き続きサポートとして意識されるか注目したい。一方、ユーロ円では5日移動平均線(129.935円)を下抜ける展開となっており、下方に位置する一目均衡表の転換線(129.377円)や20日移動平均線(129.025円)付近を試す展開が考えられそうか。
[提供:AIゴールド証券株式会社]
