米国株の反応に振らされる

 
17日の日経平均株価が6円安の2万9914円と7日ぶりに小反落。
FOMCと日銀の金融政策決定会合を目前にして、狭いゾーンでの往来を繰り返し、結局ほぼ前日比横ばい圏で着地した。
売買代金も2兆5000億円台と最近にしては少な目で、この日米のビッグイベントに敬意を表するがごとく様子見ムードの地合いであったかに見える。
しかし、それは指数連動型の大型株に限っての解釈であり、中小型株の物色意欲は以前にも増して旺盛であった。日経平均の続伸記録は6で途切れたものの、ほぼ横ばい。TOPIXに至っては4日連続の高値引けとなっており、足元の強い基調は崩れなかった。
 
明日18日の日経平均株価は、FOMCの結果を受けた米国株の反応に振らされることになるだろう。現地の17日のFOMC結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見を受け、米長期金利および米国株式がどう反応するかがポイントになる。
政策金利見通しでは23年末までゼロ金利政策が続くとみられ、パウエル氏の会見で金利上昇容認と受け止められるような発言がなく、無事通過となれば、投資家心理の改善につながろう。
一方、18-19日開催の日銀金融政策決定会合を控え、見極めたいとの空気を引きずる可能性はあるが、ETF(上場投資信託)買い入れを市場の状況に合わせて調節する方法に変更されるとの見方が浸透しており、「大きな影響はない」との指摘がある。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
 
31074.00  ボリンジャー:+3σ(25日)
30616.81  ボリンジャー:+2σ(13週)
30588.19  ボリンジャー:+2σ(25日)
30102.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
29914.33  ★日経平均株価17日終値
 
29648.15  ボリンジャー:+1σ(13週)
29616.55  25日移動平均線
29594.74  6日移動平均線
29511.55  均衡表基準線(日足)
29211.64   新値三本足陰転値
29172.16  均衡表転換線(週足)
29167.49  均衡表転換線(日足)
29130.74  ボリンジャー:-1σ(25日)
29052.96  ボリンジャー:+1σ(26週)
28679.50  13週移動平均線
28644.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
28358.28  均衡表雲上限(日足)
28216.48  75日移動平均線
 
 
ザラ場の高値安値は前日のレンジ内に収まった。ローソク足は小陽線で胴体部分と上下のヒゲはいずれも短く、投資家の気迷いを窺わせた。
ただ、ともに上向きの5日線が25日線を下から上に抜いて短期ゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド入りを示唆している。
 
 
 

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