22日午前の日経平均株価は大幅に続落した。午前終値は前週末比543円15銭(1.8%)安の2万9248円90銭だった。
日経平均株価は前営業日比347円安でスタート。その後もじりじりと下落した。
前週末まで行われた日銀の金融政策決定会合ではETF買い入れについて日経平均連動型を除外すると発表したことで、目先日経平均寄与度の高い値がさ株中心に売り圧力が顕在化している。前週末のNYダウが続落したこともあり、リスク回避の流れが加速、日経平均は一時700円近い下げをみせる場面もあったが、前引けにかけやや下げ渋る動きをみせた。
また、半導体大手ルネサスエレクトロニクスの工場火災による悪影響も警戒され、自動車や部品会社の株に売りが膨らんだ。
米長期金利の高止まりで、PER(株価収益率)の高い「グロース株」を中心に売りが膨らんだ。日銀が19日、上場投信信託(ETF)の購入をTOPIX(東証株価指数)型に限定すると表明し、午前終値が1.1%安だったTOPIXに比べ日経平均の下げは大きくなった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4352億円、売買高は7億298万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1352と、全体の約6割を占めた。値上がりは753、変わらずは89だった。
業種別株価指数(33業種)では輸送用機器、保険業、機械の下落が目立った。上昇は海運業、鉄鋼、石油・石炭製品など。
個別では、トヨタ、ホンダ、デンソー、東エレク、ソニー、ルネサスが安い。キーエンス、ファストリ、ダイキン、信越化、ファナック、キッコーマン、三菱UFJ、東京海上、日産化も下落している。
一方、郵船、商船三井、日本製鉄、Jフロントは高い。任天堂、武田、ENEOSがしっかり。日本製鉄、JFEも堅調となっている。
東証2部株価指数は前週末比9.06ポイント高の7607.98ポイントと10日続伸した。
出来高億8759万株。値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は164となった。
個別では、日住サービス、エムジーホームが一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、三井住建道路、フジ日本精糖、石井食品、パシフィックネットなど20銘柄は昨年来高値を更新。コメ兵ホールディングス、日本アビオニクス、セキド、マーチャント・バンカーズ、光陽社が買われた。
一方、大和重工、石井表記、ケミプロ化成、アライドテレシスホールディングス、Oak キャピタルが売られた。
