26日午前の日経平均株価は続伸した。終値は前日比435円07銭高の2万9164円95銭だった。
前場は堅調だった。バイデン米大統領が新型コロナワクチンについて4月までの接種目標を2倍に引き上げ、経済正常化への期待で米国株が反発した。このため、東京株式市場も買いが先行した。日経平均株価は取引開始からほどなく、前日終値からの上げ幅が500円を超えた。
買い一巡後は2万9000円を下回る水準まで伸び悩む場面があった。年度末を控え、国内機関投資家によるリバランス(保有資産の構成比率調整)目的の売りへの警戒がくすぶった。
2万9000円を3日ぶりに上回ったことで、目先の利益を確定させる売りが出やすかった。
市場では「ワクチン期待だけで買い上がるにはやや材料不足。4月以降の日米企業の決算発表までは時間があり、動きにくい展開となっている」(野村証券の神谷和男投資情報部ストラテジスト)との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。業種別TOPIXでは33業種すべてが上昇した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2506億円、売買高は6億771万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1734と、全体の約8割を占めた。値下がりは372、変わらずは86銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は全て上昇した。上昇率上位はゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器など。
個別銘柄では、トヨタ、デンソー、ブリヂストンがしっかり。ソフトバンクG、東エレク、アドテスト、ソニー、日本電産、KDDI、リクルート、ファーストリテが上げた。王子HD、任天堂、三菱UFJ、郵船も高い。
半面、東海カ、日産化、ニコン、富士フイルム、サイバーが安かった。良品計画が売られ、パンパシHD、SGHDも軟調。日立金、キーエンスがさえず、村田製は小安い。
東証2部株価指数は前日比49.08ポイント高の7526.05ポイントと続伸した。
出来高1億4917万株。値上がり銘柄数は285、値下がり銘柄数は100となった。
個別ではパシフィックネット、バイク王&カンパニー、ミズホメディー、瀧上工業、トーソーなど8銘柄が昨年来高値を更新。グローバルダイニング、東京ボード工業、田岡化学工業、ジオスター、ダイトーケミックスは値上がり率上位に買われた。
一方、さいか屋、帝国ホテル、FRACTALE、大和、日本アビオニクスが売られた。
