26日の日経平均株価は大幅続伸。終値は前日比446円高の2万9176円だった。
前日の米株高を受けて朝方は一気に500円を超える急伸相場となったが、買い一巡後は週末や期末接近ということで様子見気分が強くなり、2万9100円前後でもみ合う展開となった。それでも1ドル=109円台に入った円安が支えとなって2万9000円の大台はしっかりキープ。まだ実需が完全には戻っていないが、目先的には下値が入った格好となっている。
今週は荒い値動きとなった。先週、日銀が発表したETFの買い入れルール変更の余波が続き、日経平均の寄与度が大きいファーストリテイリングやソフトバンクG、値がさ株などを敬遠する動きが強まった。これが株安加速への警戒を強め、週半ばまでは売りが売りを呼ぶ展開となった。
日経平均は19日から24日の4営業日で1800円以上下落し、2万8300円台まで水準を切り下げた。
一方、米国の長期金利の変動に対しては、米国株が神経質な反応を示す場面が少なくなるなど、グローバル市場は落ち着きを取り戻し始めた。これを支えに25日、26日には大きく上昇。2万9000円台を回復して週を終えた。
日経平均は週間では約615円下落し、週足では2週連続で陰線を形成した。
来週は堅調展開か。直近の急落に対する戻りを試す流れが続くと予想する。
今週の日経平均は大きく下落したが、ファンダメンタルズが悪化したわけではなく、日銀の影響が大きかった。3月は配当が多い分、権利落ち後は見た目の水準が切り下がるが、今週、週後半に強い上昇が見られたこともあり、3万円より下では投資家の買い意欲が強い状態が続くと考える。
4月相場に入り新年度が始まることから、ニューマネー流入への期待も高まる。ただし、週末には米国の3月雇用統計が控えており、それ以外にも国内外で経済指標の発表が多い。指標の結果や米国の長期金利の動向には、引き続き注意を払っておく必要があるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
30395.52 ボリンジャー:+2σ(13週)
29921.09 新値三本足陽転値
29916.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
29629.73 ボリンジャー:+1σ(13週)
29434.53 均衡表基準線(日足)
29432.03 均衡表転換線(日足)
29409.43 25日移動平均線
29401.78 均衡表雲上限(日足)
29208.00 ボリンジャー:+1σ(26週)
29176.70 ★日経平均株価26日終値
29172.16 均衡表転換線(週足)
29045.70 6日移動平均線
28901.96 ボリンジャー:-1σ(25日)
28863.95 13週移動平均線
28520.80 均衡表雲下限(日足)
28452.83 75日移動平均線
28394.48 ボリンジャー:-2σ(25日)
28098.16 ボリンジャー:-1σ(13週)
27887.01 ボリンジャー:-3σ(25日)
27332.37 ボリンジャー:-2σ(13週)
26942.01 26週移動平均線
26831.50 均衡表基準線(週足)
26566.59 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足はマドを空けて上昇して2日連続陽線を引き、短期的な下値拡張局面からの離脱を示唆した。
ただ、5日線やその上を走る25日線は下向きで推移し、パラボリックは日足、週足ともに売りサイン点灯中となっている。
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が130.63%と過熱ライン入りの目安となる130%をわずかながら超過しており、上値抵抗線の25日線(本日大引けで29409.43円)突破には日柄を要する可能性に留意したい。
