30日の日経平均は小幅ながらも4日続伸。終値は前日比48円高の2万9432円だった。3月決算銘柄の権利配当落日のため日経平均は配当落ち分の180円ほどマイナスのハンデを背負ってスタートしたが、前日の米国株が上昇したこともあってすぐに落ち分を埋める底堅い展開。その後は米投資会社の損失拡大の影響が読み切れず前日終値近辺でもみ合う動きとなったが、終盤には景気回復を買う資金が入り、配当落ち分を埋める実質200円超の値上がりとなっている。
明日31日の日経平均株価は上値の重い展開か。
30日の日経平均株価は4日続伸し、前日比48円高の2万9432円となり、3月期末の配当落ち分(180円程度)を即日で埋めた。基調の強さを改めて印象付けた格好だが、相場全体の動きを映すTOPIX(東証株価指数)は前日比15.48ポイント安の1977.86ポイントと配当落ち分(17ポイント強)に近い下げとなり、押し目買い意欲は限定だった。
実質新年度入りに伴い、機関投資家の期初益出し売りが上値を抑えたとの見方が出ており、あす以降もこの手の売りが警戒される。
明日は3月の月内最終日となる。このところ、月の最終日の日経平均は大幅安となることが多く、1月(29日)は534円、2月(26日)は1202円下落した。1月、2月とも月間ではプラスとなっており、相場のトレンドを崩すまでの下げにはなっていないが、3月はきょう時点で2月末比では約466円上昇しており、上昇分のいくらかは削られてしまうかもしれない。
ただ、最終日が弱いことに明確な理由はない。また、1月末、2月末とも結果的には下げたところが良い買い場となっている。2月末の終値が2万8966円で、5日線(30日時点)が2万9025円。再度2万9000円割れを見に行くくらいの下げはあるかもしれないと構えておき、押し目があれば丹念に拾っておきたいところだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
30754.34 ボリンジャー:+3σ(25日)
30332.75 ボリンジャー:+2σ(13週)
30287.95 ボリンジャー:+2σ(25日)
29921.09 新値三本足陽転値
29821.55 ボリンジャー:+1σ(25日)
29674.83 ボリンジャー:+1σ(13週)
29602.33 均衡表雲上限(日足)
29432.70 ★日経平均株価30日終値
29432.03 均衡表転換線(日足)
29396.79 均衡表基準線(日足)
29361.75 ボリンジャー:+1σ(26週)
29355.16 25日移動平均線
29181.80 均衡表転換線(週足)
29020.87 6日移動平均線
29016.91 13週移動平均線
28888.77 ボリンジャー:-1σ(25日)
28530.20 75日移動平均線
28520.80 均衡表雲下限(日足)
28422.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
28358.99 ボリンジャー:-1σ(13週)
27955.98 ボリンジャー:-3σ(25日)
27701.08 ボリンジャー:-2σ(13週)
ローソク足は胴体部分が短いながらも陽線を引き、5日線は上向きをキープ。終値は25日線との上方乖離幅を小幅に拡大して3月24日ザラ場安値をボトムとする反転圧力の強さを確認した。反面、25日線は緩やかに下降しており、上値での一定の売り圧力も残っているもよう。
一目均衡表では雲上限抜けを窺う好位置で引けたが、基準線とその上を走る転換線はともに横ばいのため、目先は上下どちらにも方向感が出にくそうだ。
目次
